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2010年03月02日の記事

2010年3月2日(火) 21:04

ただの箱が完成間近

 第2のDC-DCコンバーターはCNT端子にFETのドレインをセット。こんな大型のものを使う必要はないのだが、単に秋月で手に入れ易いってだけで採用。もちろんゲート4V駆動可能タイプ。
 ゲートとソースの間にプルダウン抵抗を入れておく。

 第1電源で起動したPICからゲートを操作し、第2電源を起動する。起動に時間差が発生することで、突入電流を分散できる。

 FETのソースをGNDにハンダ付けし、ゲートとPICを接続。

 遅々としつつも組み立ては進んでいるが、いろいろ調べれば調べるほどグリーンレーザーの難関が波長変換だと分かって来た。
 自分は波長変換を甘く考え過ぎていたし、大半のアマチュアがそうだと思う。特殊な結晶にYAGレーザーを入射すれば、簡単に緑の輝きが発生するのだと。

 しかし、波長変換は魔法ではない。魔法のごとく非現実的な現象が発生するには、非現実的な条件が必要なのだ。太陽光線の1億倍なんて訳分からない強度までエネルギーを集中させて、ようやく僅かな変換が起きるだけ。
 PPMgSLTならばもっと多くの変換が起きるようだが、右から赤外線を入れれば左から緑になって出てくる魔法の箱ではない。確かに松下タイプの導波路型はそんな魔法の箱に近いが、大出力に対応出来ない。

 共立モジュールや外国製の凶悪ハンドヘルドグリーンレーザーに使われているKTPも同様で、昔結晶だけ外して大出力励起したら一瞬強烈に輝いただけで真っ暗になってしまった。

 2つの電源それぞれに、30アンペアのヒューズをセット。ガラス管タイプでは意外に大容量のヒューズが入手し辛いので、秋月のコンバーターにも使われている差し込みタイプを採用。
 ボックスが大型なので、内部スカスカのこの自作ドライバーにはいい感じだ。

 後は入力側GNDを引っ張り回せば、ハードに関する限りほぼ完成となる。しかし、ハードが完成しても全く機能しない。
 PICのソフトという魂を入れねば、ただの箱だ。

 最近の製造業で、同様の事態が生じている。すなわち、CPUの隆盛である。モノの出来映えがハードではなくソフトに左右されるようになったのだ。NHKで特集されていた。

 なぜ、日本の製造業は競争力を失ったのか?

 モノ作りには微妙な調整を必要とし、ノウハウの蓄積がモノを言う。ハードウェアは調整が難しく、長年の蓄積がモノを言った、優秀な技術者を抱え込んだ日本企業に、韓国や中国は容易に追い付けなかった。ところが、ソフトは調整が簡単に出来る。ハードは汎用品を買って来て、調整は全部ソフトに押しつける。そうすると、簡単に高性能で信頼性も高い製品が作れるようになってしまった。
 実は、これこそ他ならぬ自分がやってることでもある。音響光学素子ドライバーなど典型だ。昔ならアナログ回路でコイルなどを調整しようやく発振したものが、ICとPICのコンビにより完全無調整で安定動作してしまったのだ。

 自分が趣味に電子工作を追加したのは、PICの登場がキッカケである。
 このブログを長く見てる人なら分かるが、自分はハードのシロウトである。プロではなくても少なくとも専門的教育を受けていれば絶対にあり得ないような落とし穴に何度もハマっている。ハードをちゃんと動かそうとすれ地雷が一杯あって、システム全体をハードで組んで正常に動作させるのは手に余った。
 作りたいモノがあっても、とても無理だった。

 ところが、シロウトにも扱い易いPICが登場した。
 作りたいモノをユニットに分割し、単独で動作を確認する。それらを組み合わせて制御したり調整する部分はPICに任せる。そうすると、嘘みたいに好き勝手に作りたいモノが作れるようになったのだ。これが現在の韓国や中国です。ゲームのルールが変わってしまった。
 こうなると、勝負は技術よりもむしろ独創的なアイデアとなる。アイデアをCPUに放り込み、ハードを支配する。残念ながら、高度経済成長していた時代から一貫して指摘されていた。日本は、それが弱いんだと。

written by higashino [レーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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