Darkside(リンクエラー修正しました)

2013年12月26日(木) 21:00

クイックターン

 普通にヘアピンを抜けた場合、1周目は25”93ぐらいになる。
 これに対し、ダートを踏めば25”84あたり。一見凄く速いが最高速に達する前に2週目に突入するので、2週目のラップは悪くなる。トータルの短縮は0.05秒ぐらいだろう。
 人間世界記録では、普通にヘアピンを抜けて1周目26”01となっている。スタートのソニックZ改は同等で、その後の最適化を行ってもTASで0.1秒縮まるかどうかも怪しい。

 ミュートシティーのタイムアタック経験があれば、ここは0.01秒が途轍もない重みを持っているのを実感できる。まして0.1秒など巨大な差である。しかし、ギャラリーには分からない。5周トータルタイムで1秒に達するかどうかも怪しい差など、無いも同然である。特にそれが、TAS動画を視聴しようとする者であれば。
 人間が犯す小さなミスを、全く犯さないTASを見たい・・・というのは既に遥かな過去の話であって、現在では人間には無理な攻略法を見せねばならない。エンターテイメント性が要求されているのだ。インのダートを踏んでヘアピン曲がるのは人間には無理な攻略法なのだが、残念ながら予備知識がないと簡単な走りに見えてしまう。

 苦労の割に評価され難いゲームのTASは、なかなか作られない。
 この分野に金銭的報酬などあり得ないので、趣味で作るとしてもモチベーションを保つ別の何かが必要である。公開してもウケないと分かるTAS動画は、作る気になれない訳だ。この点で初代
F-ZEROにおいて最もマシと思われるのがミュート3であり、それさえ大して凄く見える動画にはならないだろう。だから、要望があっても自分はもう他コースのTASを作るつもりはない。ここミュート3だけ全力で作って、また別のことをやる。

 さて、2週目も第1コーナー手前になれば、478キロに戻っている。1周目とは異なり、最高速からのコーナーリングとなる。果たしてどのライン取りが最速か?
 アクセル瞬間断とガードビーム接触では、どっちが速いか?
 ここでも1フレーム未満が問題となる。最適な操作タイミングがフレームとフレームの中間に来てしまうため、最速ラインから少しズラせた方が早くなる場合がある。そのため、最適化の手間が激増している。フレーム間のどのあたりに最適ポイントが挟まるかによって、瞬断と接触の優劣も入れ替わる。だから、毎周まったく同じようなコーナーリングというのは逆に最適化されているかどうか怪しい。

 あれこれ試していて、大変なミスに気付いた。
 クイックターンの存在を、完全に忘れていた!

 クリックターンとは、重心移動の最中にハンドルを切ることである。これにより、通常よりも遥かに急激なターンが可能となる。
 ただし、急ターンが出来るのは操作した瞬間だけであり、いったんターン状態に入れば通常のターンと変わらない。要するに、ターンの入りが鋭角的になるのだ。なぜ忘れていたかと言うと、人間実機プレイでは出番が少ないのだ。動きが急激過ぎて、操作ミスし易い。それでも実機でやり込んでいた時ならまだしも、ずっと離れていて久しぶりとなると、頭から抜け落ちていた。
 ところがこれ、TASでは威力を発揮する。

 重心移動がハンドル操作より1フレームでも先行していれば、クイックターンに入れる。
 TASなら1フレームだけ重心移動して、次から重心移動とハンドルを同時押しする・・・という操作も確実楽勝である。そのため、デメリットほぼ無しで急旋回できる。重心移動とハンドルの同時押しを2フレーム続けるよりも、重心移動だけ1フレーム → 重心移動とハンドルの同時押しを1フレームという方が急旋回なのだ。
 かくして、ソニックZ改を成功させた直後までが生き残り、それ以降すべて作り直しが決定した。1周目の第1コーナーからして、より鋭角的に曲がれるはずであり最適から外れている。

written by higashino [ゲーム] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

この記事へのトラックバックPingURL

Comments

TrackBacks

Darkside(リンクエラー修正しました)

Generated by MySketch GE 1.4.1

Remodelling origin is MySketch 2.7.4