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2019年7月5日(金) 22:41

変態メカボックス

 ステンレスシリンダーに、ステンレスヘッド。

 シリンダーはバレル301〜400ミリ用の加速スリットが入ったタイプ。ヘッドはバージョン3メカボックス用で、ノズルがセンターに付いている。これが、メカボックス側最大の改造だ。電動ガンの衝撃を生み出す最大の源は、シリンダーとピストンである。バージョン6メカボックスはノズルがセンターに無いため、衝撃の位置が砲身とズレる。
 ラジコン戦車の主砲エアガンは車体中央に設置するので、衝撃の位置が車体中央から外れるという極めて厄介な結果となる。

 搭載先のラジコン戦車は、車体重量10キロを想定している。これは16分の1スケールのラジコン戦車としては重いが、人間に比べると軽い。人間が構えて撃つ場合はそれほど問題とならない衝撃が、ラジコン戦車では大きく影響する。
 車体中央と衝撃センターがズレていると、衝撃で車体の向きが変わるかもしれない。それは、マズい。

 だから、小さいが影響は大きな改造となる、ノズル中央化を行った。


 ノズル中央化に伴い、本来バージョン6メカボックスでは使用できない改造パーツも使用可能となる。ピストンヘッドには、エアダンパー付きを採用。突起がノズルを塞ぐことにより、ピストンヘッドが前進し切る直前にエアの噴出が塞がれ、残存エアーがクッションになる。そのぶん実質シリンダー容量は小さくなるが、301〜400ミリ用を302ミリのバレルに使うのだから、ほぼ問題ないはずだ。

 言うまでも無くエアダンパーもまた、衝撃を減らすのが目的だ。

 続いてシム調整を行う。
 ベベルギヤは、下側0.15ミリ。上側0.6ミリ。
 スパーギヤは、下側0.2ミリ。上側0.9ミリ。
 セクターギヤは、下側0.6ミリ。上側0.4ミリ。
・・・と決定した。

 ノズルをセンターにすると、タペットプレートも使えなくなる。ノズルがハマるよう、先端を短くせねばならない。だが、ノズルのミゾにハマる構造になっていて、タペットプレート先端の加工は至難である。
 だからバージョン3用を流用したいが、タペットプレート単体ではなかなか売っていない。見た目は単なるプラスチックだが、非常に耐摩耗性が高い特殊なプラスチックである。何しろ、グラインダーを使っても、ステンレスと勝負できるぐらい削れないのだ。

 削るのは諦め、ハンダゴテで溶かしてやる。更に、カッターナイフの先で整える。もう2度とやりたくない苦労を経て、何とか改造に成功。
 それにしても最近「2度とやりたくない」苦行が多すぎる気がする。

 ちなみにノズルは、「でんでんむし」だ。

 ベアリングは緩いものもあったので、5分硬化エポキシで固定してある。充分な強度を持ついっぽう、どうしても外さねばならなくなったら破壊可能というバランスに、今回も期待している。

 艱難辛苦の果てに完成したのは、ノズルが中央に位置しているバージョン6メカボックスという変態 パーツである。たぶん市販エアガンで、これを取り付け可能なものは無い。
 ラジコン搭載専用だ。カットオフレバーは、15年前と同じ理由で切断済み。

 限られた空間に実装し易いバージョン6の利点と、衝撃対策を兼ね備えた逸品である。

 基本的に、昔ならいわゆる極悪銃を製作するようなノリでカスタムパーツを集結させている。そのうえで、ノーマルパワーのスプリングを積んで合法に仕上げる。パワーの代わりに得られるものは、信頼性だ。そういう狙いで、作業している。

written by higashino [ラジコン用エアガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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