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2009年7月21日(火) 21:27

宇宙開発の必要性

 1日遅れてしまったが、7月20日はアポロ11号の月面着陸から40年ということで盛り上がった。
 人類はすぐに火星や更に遠い星に進出し、21世紀は宇宙時代になるはずだった。しかし月探査さえすぐに消えてしまい、21世紀も10年が過ぎようとしたのに人類は未だ地上にへばりついている。宇宙ステーションは実現したが、イメージにあったものとはほど遠い。一体なぜ宇宙開発は停滞してしまったのだろうか?
 これに関しては過去散々言われている。なぜ宇宙に行かねばならないかを冷静に考えたら、ちっともメリットがない。それこそアポロ計画が尻すぼみになった原因そのもので、「税金の無駄使い」と判定されてしまったのである。ロマンというだけでは余りにカネが掛かり過ぎる。

 今でも特に「有人」宇宙開発はコストパフォーマンスが悪いとみなされている。宇宙に行くコストは高過ぎるしそれで得られるメリットは小さ過ぎる。当初は宇宙でしか実現出来ないと思われた新素材開発などの多くが、地上でも可能になった。
 だが、40年という時間の経過は世界を大きく変化させた。当時との極めて大きな違い。それは地球環境が人類の大問題となったことだ。アポロ11号の1969年は大量生産大量消費の20世紀文明が頂点に達していた。サターン5ロケットの打ち上げシーンは、化石燃料を燃やしまくり強大な力を手に入れた人類の象徴だった。それが既に許されなくなっている。

 二酸化炭素排出を減らそうとする試みは国家間の利害対立でなかなか進まない。京都議定書あたりまでなら誤魔化しつつ何とかなる顔も出来たが、これから中国やインドなど10億単位の人間が経済発展しようとしている状態で2050年の合意など出来そうにない。2009年現在において既に、地球には人類の活動を受け入れるだけのキャパが無いと明白になっているのだ。40年前の同様の議論は食料生産の限界だった。それが地球温暖化に取って替わられている。
 いずれにしろ今後は、経済成長を制限するか地球の外に出て行くか、しかない。欲望のままに人類が膨張したいと願うなら、宇宙開発は必然なのだ。

 もちろん今はまだ宇宙に行くコストが高く、ペイしない。だからこそカネを掛ける意味がないなどと言わず、コストを下げるために段階的な宇宙開発を行わねばならない。
 地球温暖化防止の取り組みなどは、宇宙へ行くコストが下がるまでの時間稼ぎと考えるべきだ。人間の欲望は抑えられない。
 宇宙エレベーターは最終的に必須だろう。以前論じたように、近未来の技術ではロケットに対して明白な優位はない。2018年の実現など頭の中に花が咲いてるとしか思えない。だが、2018年は不可能でも、この半世紀・・・2058年頃には原始的なバージョンを実現させる気概は必要だと思う。時間稼ぎも1世紀までは苦しいのではないか。

written by higashino [科学コラム] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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