<< 前のページ
2017年1月4日(水) 21:52
レーザー銃の完成に暗雲が立ちこめているため、自作パーツの大規模な作成は断念せざるを得ないかもしれない。
特殊な装置が無くても製作可能な範囲でやることにしないと、永久に完成しないパターンである。いや、永久に製作を「開始」できないのがオチだ。もっとも、安土城はデアゴの中でもヒットだったということこで、ロボットのように第2段以降があるかもしれないという期待はある。仮に第2段があった場合、初代安土城のキットがあると役立つ場面が期待できる。
その意味では、長年寝かせておく意味もある。だが、第2段があるとは限らないので、危険な賭けだ。
希望的観測を排除して考えると、一番頭の痛いのが土台の石垣である。
仮に天主指図を参考にした改造を行わない素組みで無難に製作するとしても、いかにして石垣をリアルに仕上げるかが難しい。
この石垣パーツは、側面に石垣板を張り付けて完成させる。石垣板同士の継ぎ目をパテで埋めて目立たなくし、それから塗装するのが公式手順だ。
当初の皮算用では、石垣板の代わりに小石を接着し、レーザーで表面を平らに削り取るという野望を考えていた。接着する前に小石を加工したのでは、表面を平面にしたうえで石に隙間もできないように仕上げるのは至難である。
そこで、石に隙間が出来ないように接着してから、表面をレーザーで削ろうと考えていた。鉄板を切れる出力のレーザーなら、石を削るぐらい朝飯前だ。
しかしレーザー銃が完成してさえ、相当に野心的な皮算用である。実際に試せば、山ほど問題が出て来るだろうと思われる。また、成功しても重量増加は頭が痛い。一生大事に所有すようとすれば、引越しのときにどうするかも考えておかねばならない。
かなり巨大な模型で、壊れ易いものでもある。
結局のとこは無難に先人の知恵に習うのが良いのだろうが、先人達も苦労しているようである。模型の石垣をいかにリアルに仕上げるかという点において、これはと膝を打つような名製作例は発見できていない。
written by higashino [安土城] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
2016年1月26日(火) 21:23
基本はいわゆる内藤案で、天守指図が基本になる。天守指図に関しては、ナービス設計事務所の公開画像が見易い。
天守指図の出自に関しては、安土城復元案が良く考えられている。自分的には支持したくなる考察なので、採用させてもらうつもり。繰り返すが、研究者として真相を調査するのが目的ではない。my安土城の所有が目的である。だから、幾つも存在する復元案の中で、自分が同意できるものを採用する。だから、反論は無意味です。
さて、前述のサイトでは天守指図について、
・原図は、天主計画時に作成された設計図である。完成品の測量図ではない。
・大工の書いた元の指図を、素人が写し間違い、それを池上右平が正確に写し取った。
と考察している。
これでデアゴ安土城を改造するのだが、ここに至ってCNC加工機があると非常に便利なことを悟る。
デアゴは製作過程を公開しているブログが多いので、やる前に組み立て情報を豊富に収集できるのが助かる。少し比較しただけで、部屋割りが内藤案とまるで異なるのが分かる。そうすると、床パーツから自作せねばならない。他にも大量の自作が必須と思われる。
パーツは木製なので、市販のヒノキ板などを使えば容易に自作できるだろう。しかし 1/90
というのは城の模型としては大型だが小さい。畳や襖が1×2センチである。細かなパーツが大量に存在し、手作業で木を切るのは、極めて大変だろう。デアゴ自体が、レーザー加工機による精密な模型という売りをしている。こっちだってレーザー加工機が欲しい。
つまりは、安土城を作り始めたとしても、まずはレーザー銃を完成させる方が先決ってことだ。
自作パーツが膨大でも、デアゴのパーツは意味がある。
建築模型には独自の常識があるようで、その常識に慣れなければ完全自作は不可能だ。自分が復元図だけを見ても、具体的にどんなパーツを用意すべきなのかイメージできない。デアゴはそれらの常識や基本を学ぶのに絶好だと思える。
written by higashino [安土城] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
2016年1月25日(月) 22:18
以前あのデアゴスティーニで、週刊「安土城をつくる」が始まった。歴代デアゴの中では最も食指が伸びたが、何しろ高い。製作に時間が掛かるから延々と続くのは許せても、どのシリーズも総額15万以上になるから、おいそれと手を出せない。3分の1ぐらいで完結するミニシリーズやってくれれば、もっと需要を掘り起こせるのではなかろうか。安土城であれば、天守の5階と6階だけを更にビッグスケールってのが希望だ。
安土城のプラモデル作ってみたいと思い、どんなものが出ているか調査した。
童友社 からは、1/540スケールの Joy Joy が出ている。しかしこれは、さすがに小さ過ぎる。
他に、1/360スケールで、スタンダード版とDX版がある。これは手軽サイズで、スタンダード版は天守のみ。DX版は周辺が付いている。スケールはあくまで同一だ。DX版を買いたくなったが、どうも天守以外は実物とかなり異なっているようだ。天守自体も、古くからあるプラモだけに復元案としても怪しいようだ。それに、天守のみなら他に選択肢がある。
ウッディジョー 1/150 は、なかなか作り応えがありそうだ。一気にビッグスケール。
だが、あくまで木製模型なので、石垣まで木製なのは、いかがなものか。更に、1/150
ともなれば内部構造が無いのは寂しい。この模型は、ガワだけのようだ。
ビッグスケールの模型であれば、更に少し大きな クレオス 1/144 が相当な出来らしい。だが、クレオスはまだ熊本城しか発売していない。同様に安土城を出してくれれば良いのだが、果たして発売される日が来るかどうかは分からない。発売されたとして、安土城は復元案が幾つも存在し、どれが採用されるかは分からない。
そう、安土城は正しい構造が不明なのだ。
自分としては、いかにも信長が好みそうな空洞ありの復元案を支持したい。これは、恐竜の絶滅原因として巨大隕石説が一般人には圧倒的に支持されるようなものかもしれない。一般人は学術的な正確さはそこそこあれば充分で、ロマンが大事なのだ。
目的は、my安土城の所有である。いや、建造か。学術的歴史的に正しい復元模型を作ることではない。であるならば、自分が支持したいと思う復元案に従って建造したい。残念ながら、デアゴの安土城は空洞案ではない。だから改造が必要だが、それでも魅力的だ。1/90
というビッグスケールは、気軽に部屋に置けるサイズとしても個人が趣味で組み立て可能な規模としても、ほぼ上限だろう。現実的なサイズの上限である、とも言える。
だが、さすがに20万近い価格は高かった。
しかし最近になって、全巻セットがオクに出ていることを知った。それぐらい自明だろうと言われそうだが、まさか未組み立て110巻セットがオクに出るわけがないと思い込んでいたのだ。普通は途中まで組み立てて挫折するか、最後まで完成させるかだろう。全く組み立てずに110巻ストックするなんて、現実的じゃない。だから、オクになど出て来るわけがない。
そう考えて、調べもしなかったのだ。
ところが、実際は普通にオクに出ていて、もう7年も経っているせいか簡単に落札できた。1/90 のスケールモデルとして、ごく当たり前に感じる価格である。
今回一番驚いたのは、オクに出ていたことではない。7年経っていたことだ。
書店で安土城を見たのは、自分の記憶では3年ほど前である。それが、実際には7年!
時が経つのは、何て速いのか。
written by higashino [安土城] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
<< 前のページ
Generated by MySketch GE 1.4.1
Remodelling origin is MySketch 2.7.4