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2022年4月20日(水) 21:35
だが、まるで発光してくれない。動かない。こんな単純なハードが動作しないとは想定外で、愕然とする。
何か根本的なミスをして、レーザーヘッドを壊してしまったかもしれない。そういう危惧を抱き、元のプロッターにレーザーヘッドを取り付ける。
確認すると、レーザーヘッドは正常に動作した。
つまりは、変換ハードが不適切なのだ。
正常動作するレーザーヘッドは、電源を入れただけで空冷ファンが回り始める。変換基板を介した時は、空冷ファンは動かなかった。まず、このあたりが第一関門だ。
とは言え、急激なヘッド動作で0.5ミリほど歪むことさえ頭に入れておけば、別に改造の必要はない。このまま元のプロッターで無難に使うか、それともハード改造を成功させるべく頑張るか。
思案のし所だ。
少し試したが、なかなか空冷ファンは回らない。
信号は見た目単純なので、まるで動いてくれないのはシリアル通信やってるなど想定外の罠が危惧される。レーザーヘッドのコネクターに関するちゃんとした資料が手に入らない限り、改造は保留にすべきと判断。
レーザーヘッドを元のプロッターに戻し、当面は精度の悪さを承知の上で運用することにする。
written by higashino [レーザーカッター] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
2022年4月18日(月) 22:36
レーザーヘッドに接続されている4ピンコネクターも、ピンアサインを確認する。コネクターは2.54ミリピッチでは自分も愛用しているメジャーなもので、こういう汎用品を使っているのは好感が持てる。
4ピンヘッドを介して信号線を引き出し、電圧計などを接続。アプリから加工実行して、信号の状態を見る。
それだけなら判定は難しいが、レーザーヘッド側のコネクターに刻印がある。GND VCC PWM RST と、なかなかソレっぽい。
GND と VCC には、常時12Vが加わっているので電源と考えて良いだろう。RST は、動作中ずっと5Vが掛かっている。これも、リセット端子にありがちなことだ。そして、PWM は、レーザー照射時が5Vで、照射していない時が0V。
中間的なレーザー出力の場合も調べた方が良いのだが、ON/OFF しか出来なくても自分の用途ではほぼ問題ない。
レーザー銃を搭載していた古い方のプロッターは、当時調べたはず。忘れているので、再確認。
レーザー電源は別で、レーザー照射時が12Vで、照射していない時が0V。三端子レギュレーターで5Vに落とし、PWM に接続すれば良いだろう。
レーザー電源の12Vは別配線で調達し、そっちにも三端子レギュレーターを接続。やはり5Vにして RST に接続。
たぶん、それで動く。
ACアダプターは新プロッターの12V5Aを使用し、レーザー電源は元から引っ張り出して確保する。レーザーヘッドとの接続ケーブルは、ピンヘッドに挿して無改造のまま流用だ。
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2022年4月5日(火) 21:57
ATOMSTACK P7 M40 である。
組み立ては比較的簡単で、専有空間も小さい。
以前のプロッターがワーク約17×23センチだったが、こっちは約20×20センチと互角。
光出力5ワットの、青色レーザーダイオードを搭載している。
制御ソフトは LaserGRBL を落として来る。
データーは、これまでと同じ g-code がそのまま使える。新旧どっちも、コマンド体系が grbl なのだ。
一発で、いい感じにカッティングできた。これなら、試作に十分使える。
ややこしい部分はデーターを切り出して現物合わせすれば、作図が適正だと判断できる。ステンレスの切り出しを外注する前に、データーを検証できるのは大きい。
厚さ1ミリのステンレス板は、当然カッティングできない。しかし、刻印はできる。水洗いして擦っても、落ちたりしない。これなら、金ノコや金ハサミの下書きに活躍できる。
しかし、明らかに歪んでいる。プラスチックで切り抜いたらパッと見は完全だったが、計測すると確かに最大0.5ミリぐらい歪んでいる。
旧プロッターでカッティングしたステンレス板の方は、せいぜい0.1ミリまでしか歪んでいない。
これは明らかに、ATOMSTACK P7 M40 がベルト駆動だからだろう。レーザーヘッドの慣性に、負けているのだ。
旧プロッターはウォームギアによる位置固定だから、重いレーザー銃を積んでもかなり正確に動いた。
0.5ミリの誤差と言ってもヘッドの加速度が大きな部分の話であり、全体の寸法は良い感じに収まっている。だから試作にはほぼ問題ないのだが、問題が出るケースもありそうだ。何しろ、見て分かるのだから。
戦車模型のハッチを切り出して細部の加工するような想定まですると、0.5ミリはアバウト過ぎる。どっちみち使い勝手は大差ないのだから、最初に考えたように旧プロッターにレーザーヘッドだけ載せ替える検討すべきかもしれない。
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2022年3月31日(木) 21:02
新たに、市販のレーザー加工機を買うことにした。
と言っても最近流行りの、ブルーレーザーを使った安価な彫刻機である。
この判断に至った出発点は、プラスチック板でもいいからレーザー切断機が欲しいと思ったこと。不定形の試作を繰り返す場合、型紙を正確な形状で切り出せるかどうかは途轍もない効率の違いとなる。プラスチック板であれば、半導体ブルーレーザーで十分に切断できるので、安く調達できる。
次に考えたのは、レーザーヘッドだけ買って現在のプロッターに取り付ければ、最も安上がりに済ませられるということ。ブルーレーザーは、光出力が数ワットでも安い。パワー重視だがコストも重要、というオタ界隈では、圧倒的にブルーレーザーが人気だ。
しかし、今のプロッターはレーザー銃との物理的相性で選んだもので、ブルーレーザーヘッドを固定しようとすればかなり苦労しそうである。更に、刻印機を活かすにはレーザー出力可変に対応せねばならず、現在のリソースではその対応も大いに負担となる。ソフトの対応も悪く、非常に使い勝手が悪い。
どうせなら、プロッターごと製品を買ってしまうのがいい。
コストは上がるが、手に入る機能は大きく向上する。
単なるレーザー銃の代用であれば、レーザー銃が壊れさえしなければ、と悔しくなる。しかしブルーレーザー刻印機は、レーザー銃で出来なかったことも幾つかできるのである。
レーザーは波長が異なると、得意不得意が異なる。
ファイバーレーザーはステンレスの切断が得意だが、木材の切断は苦手である。下手すると、光出力5ワットのブルーレーザーが、光出力200ワットのファイバーレーザーに勝つ。Sタンクを完成させたら建築模型に手を出そうと思っているので、木材の切断能力は大いに魅力なのだ。
また、半導体レーザーならではの高速な出力変調により、写真を刻印することができる(本業ですな)。
プラスチック板の切断はレーザー銃と同様に可能だし、出力が小さいがゆえに紙を切断するのにも使える。レーザー銃は、出力が大き過ぎる。図面に従って紙を切り出すことは、強度が不要で形状だけを欲しい場合に、コストを大幅に削減できる。
ステンレスを切断することはできないが、マーキングやら刻印は可能。機種によっては無理だが、自分が購入するのはステンレスに刻印できることを謳っているものである。
図面に従ってマーキングできれば、金ノコで頑張る場合も正確な形状に切り出し易い。金ノコでは、切断すべき位置に合わせてマスキングテープ貼ったりしていたが、刻印しておけるなら大いに助かる。
このように、ブルーレーザー彫刻機は価格に見合った有用性があると判断した。
ついでに、遂に3Dプリンターも注文した。
身の回りでも、突然の値上げが工業製品にも波及しつつある。
3Dプリンターも、待てば待つほど最新機種が登場するから、ギリギリまで買うのを控えようと考えていた。しかし今や、潮目が変わっている。むしろ駆け込みで、あれこれ買っておくべきタイミングだ。既に、モノが無くて入荷待ちです。
written by higashino [レーザーカッター] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
2022年3月4日(金) 21:20
これは、Sタンク製作のための図面である。折り曲げるための切れ込みを入れたい部分が、点線データーになっている。これで切り出し、点線状の部分を照準用レーザーポインターがなぞるように位置を調整。出力を落としたレーザーを手動で照射することにより切れ込みを作成という皮算用である。
面倒臭いが、何とか運用回避できそう。
ところがこのデーターを g-code 化しようとしたところ、Fusion 360 が頑として加工順番を無視しやがる。点線状の部分を先に切断し、最後に周囲を切断しなければならない。さもないと、部材による位置保持ができなくなり、加工位置が狂う。
どうやっても周囲を最初に切断しやがるので、仕方なく点線部分を周囲を別々に g-code 化。手作業で編集し合体させてみた。すると、意図通りの順番で加工される g-code が無事に出来た。ちゃんと動作するかどうかは、レーザー電源を入れない状態の Candle で確認している。
だが、あっさりと合体できたことで気付いた。
望む位置にヘッドを通常速度(毎分500ミリ)で移動させるのは、簡単なのではないか?
ならば原点にヘッドを通常速度で移動させる g-code だって、簡単に書けるのではないか?
試しに、最後の Z1 の後に X0 Y0 と挿入してみた。すると、切断完了後の原点復帰が通常移動になり、異音を発することなく正確にヘッド復帰できた。
これは同様に、開始時の移動も通常速度に出来てしかるべきだ。
結論としては、G0 を G1 に書き換えるだけで良かった。いや、あと S600 M3 は削除。
こうして、あっさりと異音問題が解決。2パス加工も可能となり、切れ込みを手動で頑張るようなことも必要なくなった。
ただし、最初に妙な座標エラーが出る。無視するとツールパスがおかしくなり、しかし2回め以降はおかしくならない。いろいろトリッキーなことやってるので、ある程度のトラブルは仕方ない。
written by higashino [レーザーカッター] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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