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2009年12月の記事

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2009年12月31日(木) 10:56

綱渡り実装

 サーミスターは導線に難燃性熱収縮パイプをかぶせて絶縁とする。写真は収縮後で、導線よりもなお太いため単に刺さっているだけ。これより細い熱収縮パイプが売っていなかったのでどうにもならない。一応サーミスター本体と同じ太さにはなってくれたので、意図通りの組み立ては可能だろう。

 右に見えているのがマイクロヒーター。12Vで5ワットの定格。左に見える爪楊枝と同じ太さである。発熱部分の長さが15ミリ。そんじょそこらでは手に入らない特製の超小型品だけあって、普通のでかいヒーター10本分の値段です (;_;)

 最初に値段聞いた時は絶対誤植だと思ったし、NASAの技術を使った宇宙仕様ですか?とツッコみたくなった。

 一般に流通しているヒーターは一番細いものでも直径6ミリなので、とてもじゃないが結晶ホルダーの加熱に使えない。

 サーミスターの方はホルダーの端に寄り過ぎているものの、左右はきっちりと中央に設置してある。両者とも耐熱300度のオートウエルドで接着&熱結合。
 現在の室温だと、サーミスターの抵抗値は136KΩ。ホルダーをつまむとどんどん抵抗値が小さくなる。

 約3KΩまで減少すれば、150度弱の目的温度だ。

 ホルダー上部を止めるネジのうち、右側はヒーターと干渉する。そのため短くカットしたが本当に微妙で難しい。ネジが長過ぎればヒーターを破損するし、短過ぎればネジ穴部分だけヒーター温度が上昇して断線するかもしれない。オートウエルドだけの熱伝導では不安ありだ。
 かと言って他にヒーターを設置可能な位置もない。

 写真では完全に隠れているが、ダミー結晶がセット済みだ。

 YAG基本波は上から入り、グリーンレーザーは下から出てくる。つまり、このままではヒーターの配線と干渉するかもしれない。波長変換は極めて小さな範囲で生じるため、発生したグリーンレーザーは回折によりかなり大きく広がるはずだ。
 ヒーターの配線は折り曲げて良い位置が決まっているので、綱渡りの実装になりそう。
 サーミスターの導線はごく一般的なものなので、どこで曲げても大丈夫。

 さて、帰省となればドラクエ9のすれ違い通信も楽しみの1つ。最近はすれ違い人口が減ってるが、みんな同じ事を考えて正月は参加者が増えるはず。スクエニでも1月4日までに全国1000万人目指すキャンペーン張ってるし。うちのカセットはただいま1206人。さて年末年始でどれだけ増えるか?
 いつも東京近郊でばかりすれ違っているから、全く違う場所でってのもいい感じだ。

written by higashino [パルス] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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2009年12月30日(水) 18:54

サーバー壊れてました

 今年も何とか無事に年を越せそうだと思っていたところ、大トラブルが発生。サーバーが壊れてしまった。おかげで、諸々の予定がボロボロになった。

 サーバーは常時電源入れっ放しなので、XPCの shuttle シリーズでコンパクトに組んでいた。これが大失敗だった。いざトラブルが降り掛かるまで、自分の犯した致命的なミスに気付いていなかった。
 shuttle はそのままでRAIDが組めてそのRAIDもちゃんと働いているようだったし、とにかくデーターさえ守れば何とかなると思っていた。まあそれは間違いではないのだが・・・

 サーバーの画面を見ているときに、突然電源が落ちて画面真っ暗。ファンの音も消滅。いきなりコンセントを引き抜いたかのように、何の前触れもなく一瞬にしてブラックアウトした。こんな急激なトラブルは初めて見た。
 電源スイッチを入れると、一瞬入るがすぐ落ちる。どうしても入らない。無理に入れようと繰り返していると、筐体の中から異臭が漂って来た。電子工作でお馴染みのパーツが焦げる独特の臭いだ。どうやら何かが壊れたのが確か。筐体を開けると、臭いの元はどうやら電源のようだ。
 仕方ない、電源買い換えるか。

 電源を取り外して型番を見ると、PC43I3503 と記載されている。こんな妙な型番は検索に引っ掛かるまいと思ったが案に相違してやたらヒットする。Shuttle
用450W電源としてポピュラーなようだ。ところがこれ、とっくに販売終了となっている。しかし後継として
P55 という電源が発売されていて、それに入れ替えれば大丈夫らしい。
 だが、何とこの P55 も販売終了だったのだ!
 交換出来ましたというレポートは2008年のもので、いよいよ2010年になろうとする今やもうどこにも売っていない。後継も出ていない。

 Shuttle 電源は特殊で電源の形状が専用であるのみならず、8ピンと6ピンに分かれた独自のコネクターになっている。一般のATX系電源とは全く互換性が無い。汎用電源を買ってきて、筐体外に設置し配線だけマザーボードに接続するという逃げさえも打てない。
 ベアボーン買うべからず。電源が壊れただけで全体がゴミになってしまうのだ(不覚にも知らなかった)。とにかく汎用パーツだけ使って組め!

 しかも Shuttle はやたら電源が良く壊れるらしい。
 P55 は相場が 13800 円とやたら高いのだが、それでも売ってさえいればその値段でサーバーは全く元通りに復活出来る。でも売ってない。電源ぐらい自力で修理してしまえと思っても、自分も良くやるようにパーツ同士が短絡防止とばかり固着されていてどうにもならない。しかも、メインパーツとして鎮座しているのがトランスだ。それを見て完全に諦めた。見た目焼けてるパーツはなく、いきなりの電源死となればトランスが一番怪しい。

 何度も電子工作で強調して来たが、トランスは手に入らない。壊れたら手の施しようはない。

 ヤフオク等でたまに Shuttle 電源が出ているが、急いで復旧させねばならないサーバーの場合には間に合わない。それに、Shuttle
の急所が電源とすればそのバイタルパーツを中古で落札するのはまさに急場しのぎでしかない。Shuttle を使うこと自体が致命的な選択ミスと判明した以上、捨てるべきだ。

 秋葉原に出向いて、電源付き筐体とマザーボードとCPUファンを買った。2万円弱。確かに痛いが覚悟したよりは安い。というかもし電源売ってても1.4万円弱だから大差はないというかXPCがそれだけぼったくってるというか。
 Shuttle からHDDとCPUとメモリーとFDDとDVDとビデオカードを取り外し、新しい汎用筐体にセット。とにかくOSの再インストールという最悪の事態だけは避けたい。サーバーだけに大量のインストールと設定を行わねば復活させられない。12月30日という時期がまた最悪だ。そうなると帰省に間に合わず帰省中ずっとサーバー止まったままだ。

 組み立ててようやく電源入れるが、BEEPが3回鳴るだけで画面真っ暗なまま。ネット検索するとメモリーカードの接触不良である確率が高いらしい。差し直すと本当にちゃんと起動した。
 HDDからXPも普通に起動・・・失敗した。ヤバい。マザーボードが変わるとアウトなのかもしれない。以前のマザーボードに対応したドライバーを読み込もうとして。かくしてOSの再インストールとなったが、幸いにして発見した旧OSを復旧させるというオプションが途中で選択可能となり、サーバー系アプリの再インストールは避けられた。

 マザーボード変更に伴ういろいろなインストールとかあったものの、何とか本日の更新に間に合うようサーバーが復活した次第。ただ、RAID構成は戻っていないのが若干リスクだが仕方ない。
 なお、XPの再アクティベーションは必要だったが、単に面倒なだけで別にどうということはない。電話ですぐ済む。普通にマジメに使っていて何ヶ月かに一度のトラブルで電話するような場合、特に問題ではない。と思ったらドライバーをインストールしてる最中に出やがったよ!

 認証後にハードウェア構成が大幅に変わったので再度・・・をいをいいっさいハード触ってないぞ!
 やっぱりマイクロソフトは期待を裏切りませんでした。はい。

 マザーボードは当たり品で、今時なのにプリンターポートと232Cが付いていた。これはきっとまさかの役に立つ。

written by higashino [ネット・PC] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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2009年12月29日(火) 19:57

結晶ホルダー

 SHG結晶保持用のヒートシンクだが、手に入れたものは低温で使うタイプ。サーミスターと思われるものがセットされているのはいいとして、1センチほどの小さなペルチェが付いている。
 以前考察した通り、ペルチェでは温度差が小さいため高温に出来ない。

 これは、室温近辺で使用する結晶のためのホルダーだろう。

 中央やや右にLBO結晶が転がっているが、例のコーティング崩壊した奴である。
 ヤスリでコーティングを除去し、サンドペーパーで磨いた。#8000 と #15000
を使用すると、光の波長より傷が小さくなって鏡面になる。特にYAG基本波は可視光より波長が長いので更に問題なし。とはいえ鏡面になったのは一部であり、なかなか全面綺麗にならない。
 まああくまでダミーだと気軽に考えている。運が良ければ少しグリーンが出るかもしれない。

 コーティング無しだと数%以上の損失があり、共振器内部では使い物にならない。だが共振器外でのSHGならば,、出力が下がるだけで使用可能かもしれない。

 ペルチェを接着している青い物体が異様に強力で、ノミで削り取ろうとしてもまるで歯が立たない。そこで、板金用ハンダゴテで加熱し燃やして除去した。強力な接着剤でも高温には耐えられないことが殆どだ。ホルダー本体は銅なので問題なし。

 サーミスターも炭化して除去出来た。
 サーミスターが差し込まれていた横穴を反対側まで貫通させ、自前のサーミスターを挿入する空間とする。ターゲット温度が違うので、付属サーミスターをそのまま使うのはうまくない。

 写真でホルダーに開いている大穴は、加熱用ヒーターの挿入用。サーミスター用の横穴とはギリギリで立体交差している。
 大穴と言っても、右下のLBO結晶が3ミリ角である。

 ホルダーの尻を切り落とす。

 上下固定ネジの一方は、ヒーターと干渉して奥までネジ込めない。だから少し短くカット。

 ドリルで穴を開けるときや切断時に注油したが、それが残っているとマズい。接着出来ないし加熱したら焦げる可能性もある。そこで、完全除去せねばならない。最初は石けん水を使い後に普通の水を使い、超音波洗浄を繰り返した。
 ちょっとした工作でも、非常に手間が掛かる。そして例によって、パーツは写真から受けるイメージよりもかなり小さいです
(^_^;)

 結晶ホルダーは幅13ミリ強で、全長は15〜16ミリにカットした。本番では3ミリ角で長さ15ミリの結晶を調達する予定。LBOのタイプ1で、NCPM(非臨界位相整合)である。

written by higashino [パルス] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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2009年12月28日(月) 21:52

ラジエーター

 ラジエーターに12センチの空冷ファン2基を取り付ける。
 12Vで0.9アンペア、確か毎分4200回転かそれ以上だったはず。ネットを漁っても、これより強力なのは消費電流4アンペアの1万円近い奴しかない。
 さすがに4アンペア2基は搭載出来ない。

 厚さ2ミリのシリコン防振ゴムは、ファンの形状に合わせて4隅を少し切り取る。

 少しでもエア漏洩を減らしてラジエーターの風速をアップさせるべく、細長く切ったゴム板でサイドの隙間を埋める。

 重量のある銃を保持する場合、短い方が楽だ。
 銃を短くすべく、ラジエーターも短めにした。それで性能をアップさせようとすれば、厚くなる。56ミリほどある。ファンが38ミリにファンガードもあるから、ラジエーターユニットの幅は10センチ弱になる。

 しかし、銃として構えた場合に左手で支えるには案外いい感じの厚みである。

 予定ではファンガード代わりにアルミメッシュの防塵フィルターを取り付けるつもりだった。そっちの方が鉄のファンガードよりかなり軽量なのも魅力。
 ところが、ラジエーターが圧損対策でフィンの荒いタイプであり、見た目相当に風通しが良好。そうなるとフィルターの圧損が馬鹿にならないしフィンが荒いということは埃も詰まり難い。そこで、素通しのファンガードを採用。

 重さと性能のバランスをどう取るかが悩ましい。
 写真に写っているもの全部合わせて、1キロ半を少し突破している。空冷ファンもかなり重い。
 これで想定性能は、夏場にレーザー照射duty3割程度。つまり、冷却システムを常時稼働させた場合に3割照射7割停止の比率でレーザーを撃てる程度。
 今の季節なら、100%照射しっ放しも可能かもしれない。

 水冷は熱容量が大きいため、duty3割でもそれなりに連続照射時間を長く取れる。もちろん長く照射すればそれに応じて水温が下がるまで長く照射停止せねばならない。

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2009年12月27日(日) 19:58

主要ライン

 改めてガイド部分を約6センチに切り詰めて、オートウエルドで接着し直した。同じモノが反対側にもある。
 バイスで圧迫して接着剤の厚みが影響しないよう頑張り、硬化を待つ間は増幅器の台座を挟んでおいたのは言うまでもない。

 これにより、取り付けるたびに位置を微調整する必要がなくなる。調整が必要な場合は、タネ火ヘッドやビームエキスパンダーの方で行う。

 ビームエキスパンダー固定△は、底辺のスペーサーを1〜2ミリ削った。

 この作業を行っている間、↑の部分には台座をネジ止め固定しアルミアングルの間合いを固定している。予定では75ミリ幅だったが採用した横棒の仕様のままに74ミリ幅となっている。

 タネ火ヘッドとビームエキスパンダーの噛み合わせ部分にOリング3段重ねで詰め込んであるが、それ以外はほぼ無調整。その状態で、YAGレーザーの光軸はほぼ合っているようだ。例によって黒フロッビーを燃やしてみたが、高さバッチリでビーム直径も4〜5ミリに広がっており計画に支障無し。

 増幅器への配線も、干渉することなく引き回せそうだ。

 増幅器はコヒレントではなくCEO製だったが、いずれにしても製造番号が削り取られているってのが妖しさ爆発。もちろん自分が削り取ったのではない。

written by higashino [パルス] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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