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2015年03月の記事

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2015年3月31日(火) 22:07

はっきりしない

 一番虫の良いエントリーがアウトとなると、TAS製作は桁違いに厄介になる。
 エントリー位置を変えながら、最適を探らねばならないからだ。もはや、完成がいつになるのか見当も付かない。テキトーにノーミスプレイというのは楽に作れるが、以前から何度も言及しているように既にそういうTASに需要はない。

 しかも、恐ろしい事実が追加で発覚した。
 減速時にフルブレーキングしては駄目なことは、既に判明している。そして、どの値までなら踏んでも大丈夫であるかも判明している。その限界値を使って減速させたら、あっさりスリップしたのだ。路面は、どっちも同じ石畳に見えるのに?
 速度によって、ブレーキの強さ限界が変わるのか?

 ならば限界を再調査すれば良いのだが、これがはっきりしない。ハンドルをある程度大きく切った場合の挙動が、先の左上隅コーナーと異なる。限界値が不明確で、しかも相当に低い。3分の1ていどのブレーキングで滑り始める感じである。速度が遥かに低いのに、訳が分からない。
 この調子だと、エントリー軌道だけでなくブレーキングの強さまで変数になってしまう。到底しらみつぶしなど不可能であり、最適解にそう影響しないだろうと仮定できそうな限定条件を考えて調査するしかない。

 いずれにしろ、不幸なことにこの位置から入っても解は存在しなかった。ブレーキングの強さ次第では解があるのかもしれないが、まずはエントリー位置の見当を先に付けたい。

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2015年3月30日(月) 21:29

虫が良過ぎる

 まず、最も虫の良い状況から調べる。

 コーナーリングの最速はアウトインアウトであり、道幅を最大限に使用できる左壁スレスレからのエントリーがベストである。解があれば、だが。
 ブレーキング中はハンドルを切らない前提で、直進状態にしておく。

 ここから何フレームか加速した後で、タイヤ空転ギリギリのブレーキングで急減速。右ハンドルを切って電話ボックスをギリギリでかわし、箱の角に触れてフェンスに触れずに抜ける。ここまで可能であれば、脱出側のタクシーを回避するのは難しくないはずだ。

 lua スクリプトを試しに組んで動かし、意図通りに探索が展開するかどうか確認。大抵は、おかしな動きになったり、間違いではないが明白に無駄な探索を続行したりする。そのたびに停止させて、スクリプトを書き換える。
 こうして、個々のケースに特化したスクリプトが出来上がる。
 スクリプトの基本構造は流用できるが、細部は毎度カスタマイズせねばならない。

 残念ながら、解は見つからなかった。案の定で、ベストケースは電話ボックスが門番になっちまってる。箱には接触してフェンスには接触しないという、都合の良いコーナーリング軌道は存在しない。

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2015年3月29日(日) 19:20

2つの攻略案

 少し先の状況を偵察すると、無損害クリアやるには更に酷い状況が控えている。
 この交差点など、まだマシな方だ。

 無損害やろうとすれば、先日突破した「超難関」コーナーなどイージーモードにしか見えない無茶苦茶な場面が待っている。

 これは、TASだ。
 ならば、無茶苦茶に挑むしかなかろう。ここは腹を括って、無損害クリアを目指してみよう。無茶苦茶な場面とは言っても、タイムを度外視すれば解の存在は自明である。戦車クリアとは異なり、クリア不可能かもしれないということはない。
 あとは、どこまで妥協せずにやるかという話になる。

 無損害でバッテリーを回収(=箱の破壊)しようとした場合、真っ先に思い付くのは箱の角にぶつけること。
 プレステになって、レーシングゲームは完全3Dへと進化した。3Dの箱には厚みが存在し、一見無理でも厚みを活用して当たり判定を極めれば道が開ける。

 急なターンにより、箱の右手前角に接触。しかし、脇のフェンスには接触しないように走る。
 この場合の問題点は、電話ボックスが手前過ぎること。素直にコーナーリングすると、電話ボックスが確実に邪魔になる。エントリーのライン取りが、極端に厳しい。アウトインアウトを極めるべく先のコーナーみたいに左端に寄せてしまうと、最速ラインは確実に電話ボックスに邪魔される。だから、少し左壁から離れてエントリーせねばならない。
 では、どの程度離れて入るのがベストなのか?それは試してみないと分からない。コーナーリングの先で可能性が分岐するのではなく、根元で分岐するため試行錯誤の手間は桁違いに増大する。

 もう1つの有力案は、深い角度で箱を通過し、タクシーと壁の間を抜けること。

 右奥に止まっているタクシーだが、わざとらしく一台分の隙間が開いている。これは、現実の街角を考えても特に不自然ではない。歩道相当の幅を残して駐車するのは、むしろ当たり前だ。

 机上で想像した走行ラインは、こっちの方が楽な可能性がある。
 この場合の問題点は2つ。
 1つは、フェンスとの接触を避けるため、箱には深い角度で体当たりせねばならないこと。そのため、エントリーを余り左側に寄せることはできない。この部分で、先の案より不利になる。脱出ラインは楽になるが、差し引きの損得は不明だ。

 もう1つは、そもそも無事に隙間に飛び込めるのか?という根本的な問題である。
 物理的には可能である。しかし、ターン直後にマシンの姿勢を安定させるにはある程度の走行距離が必要である。まだ挙動が不安定な状態で飛び込むしかないと思われるので、果たしてタクシーや壁と接触せずに抜けられるかどうかは不明だ。

 そこで、まずは確実に解を得られそうな箱角アタックから試すことにした。それで暫定的な最適解を取得したうえで、隙間狙い走法を試す。両者を比較して、速い方を採用だ。

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2015年3月28日(土) 18:55

分かれ道

 超難関コーナーを突破したら、いよいよ1つ目のバッテリー回収である。
 ダウンタウンから外に出るには、バッテリーを5個回収せねばならない。

 バッテリーの回収は、体当たりで行う。戦車の場合のみ、砲撃でも回収したことになる。

 ここで早くも、厄介な選択を迫られる。
 下の図で配置を確認して欲しい。

 バッテリーは回収必須アイテムであり、破壊しても金額はゼロのままである。また、体当たりでダメージを食らうこともないし、減速することもない。
 バッテリーの両側に置かれたフェンスは、破壊しても安い。軽量なので体当たりでダメージは小さく、減速も小さい。
 電話ボックスは、中ぐらい。そしてタクシーは重い。金額は多めで、体当たりでは大ダメージを受けるし、致命的に減速する。

 以上のような状況下において、バッテリーを回収するベストな走行とは、いかなるものか?

 もちろんここだけで考えれば、直進してバッテリーを通過するのがベストなのは言うまでもない。
 しかし、バッテリーは他にも4つある。それらの配置は嫌らしくできていて、あちらを立てればこちらが立たずの巡回問題が難しくなっている。ここを直進すると、後の回収が面倒なのだ。
 何とか、右折したい。

 そこでもう1つの選択を迫られる。
 無損害クリアを目指すべきか?それとも損害を出しつつもタイム短縮を優先すべきか?である。
 TASとしては、いずれもアリだ。

 ランナバウトは破壊可能オブジェクトが一杯あって、クルマで破壊しまくるダークな遊び方が前面に出ている。しかし実際には、「損害出さない」「できるだけ損害出しまくる」「ひたすらタイム短縮」という3通りの楽しみ方があり、それぞれで攻略法も異なる。そういうゲーム性を持っているのだ。
 19AはF1マシンがモチーフであり耐久性が低いため、損害出しまくりプレイには向かない。そうすると、損害出さずに速いタイムを目指すか、損害アリでの究極タイムを目指すかである。

 軽量の19Aでは、タクシーはもちろん電話ボックスに接触しても減速しまくって、タイムをロスする。しかし、バッテリー両脇のフェンスは殆ど影響がない。
 右折のために電話ボックスとタクシーを避けたアウトインアウトで走行すると、バッテリーを斜めに突っ切るのでフェンス破壊が避けられない。すると、速いけれど損害が出てしまう。当然ながら、損害出さない方が難しく、タイムは長くなる。
 TASでは縛りのキツい方が好まれるので、できれば無損害で華麗にクリアするのを作りたい。だが、このバッテリーを無損害で回収するのは、タイムが大幅に悪化しそうだ。当然ながら、速いTASも好まれる。それはTASのルーツである。

 さて、タイム優先か難易度優先か。ここで選択して製作を先に進めたら、もう変えられない。変えようとすれば、作り直しになる。

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2015年3月27日(金) 21:15

究極コーナーリング

 余りの発狂難易度に自分が実機プレイで19Aを放り出す原因となった、ダウンタウン左上隅コーナー。
 これが、TASによる究極コーナーリング。

 コーナー手前で279キロまで加速している。
 ここからブレーキングするが、一杯まで踏み込むとタイヤがロックしてスリップする。
 TASだから当たり前だが、アナログ値で1でも余計に踏み込んだらフッ飛ぶギリギリでブレーキングする。

 道幅をフル活用。

 壁に接触する寸前まで寄せてから、曲がる。

 パトカーに接触しない最大限のハンドリングで、コーナーリング開始。ブレーキだけでなく、ハンドルにもアナログの最適値が存在する。

 このプレイはTASというだけでなく、ネジコンも必須である。両方揃わないと、拝めない映像。

 延々と155キロをキープしたまま、コーナーリングを続ける。

 加速や減速を行うと、そのためにタイヤのグリップが使われてしまい、遠心力に対抗するグリップ力が減ってしまう。よって最高のコーナーリングを行うのであれば、その最中は速度を変えてはならない。このあたりの挙動が、ちゃんと物理法則に従っている。
 ランナバウトは馬鹿ゲー扱いだが、クルマの挙動はリアルである。リアルに動くからこそ、破壊し放題という設定が生きる。

 これも、歴史に埋もれた名作の1つ。

 TASは、155キロよりも速度を落とすことなく、このコーナーを突破してしまう。

 ハンドルをニュートラルに戻し、屋台をかすめて159キロで脱出。

 普通に減速して普通に曲がっただけに見えるが、実際はアナログ値で1でも狂ったらフッ飛ぶしタイミングも1フレームずれたら破綻する。究極ギリギリのプレイである。人力による再現は、まず不可能。

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