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　壊れたキャリーバッグを修理していたが、修理箇所が壊れた。

　キャリーをうっかり逆側に引っ張ってしまったとき、足の根本にあるプラスチックのパーツに荷重が集中し、割れてしまった。ここが割れるとキャリーを支える足が踏ん張れなくなり、立てることができなくなる。そこでキャリーを支える足とシャフト間を針金で結び、足が踏ん張れるように修理していた。
　だが、その針金が切れてしまい、元の木阿弥。

　荷重を支える足の根本という重要な部分のパーツが、プラスチック製。これは明白な欠陥構造なので、まっとうな構造になっている新しいキャリーバッグを買うつもりだった。ところが、どいつもこいつも同様の欠陥品しかない。
　そこで、再度の修理に挑戦。買い替えると、カネも必要だが廃棄も面倒だからな。

　足の中央に割れた鉄板が接着してあるが、これはレーザー銃の試射に使ったステンレス板を流用しただけ。元から割れている。
　針金で結合したとき、地面から針金を守るためにオートウエルドで接着した。針金は地面と接触する部分ではない所で切断してしまったが、何しろオートウエルドなだけにこのステンレス板は外すことができない。

　そこで、その部分を回避して新しくステンレス板をハンダ付け。針金では強度不足だったので、今度はステンレス板を丸ごと使って結びつける。厚さ０．５ミリで、１０×２０センチ。重さ７９グラム。

　シャフトは、いかにも見た目はアルミ製。アルミだとハンダ付けできないのでピンチだったが、幸いちゃんと磁石がくっついた。

　問題なくハンダ付けできた。

　ハンダ付けとステンレス板の強度からして、抗張力１００キロ以上はあるはずだ。これが千切れるようなら、また別の手を考えないといけないな。

　バッグ部分をいったん取り外し、ハンダ付け部分を水洗いすれば修理完了。

　日光で、乾かす。

　試作品を切り出して誘導輪にハメてみると、ギリギリの縁までしか入らない。中央部がつっかえるのは想定通りだが、もっと中央部は引っ込んでいるように見えていたのだ。

　改めて実車写真を確認すると、中央部はもっと直径が大きい。

　ならば、中央部を大きくした上でフルオペパーツの誘導輪中央部が入るような穴を設ければ良い。

　今度は、良い感じにハマった。中央穴を直径１０．６ミリに修正した上で、外注しよう。

　当初の予定では、この部分を焼き入れリボンで構成するつもりだった。

　しかし、焼き入れリボンをうまく重ねてハンダ付けするのは相当に難易度が高く、綺麗に仕上げるのも難しい。こういうのは、次便の外注に乗せるべきだと思い直す。

　そうなると、実際に作るのは先送りなので、その手の作図をあれこれ行うことにする。

　コマンダー用正面ペリスコープは、操縦用カメラのものと同サイズなので、型紙を流用して作図する。

　現状、誘導輪はタミヤのフルオペレオ２を流用している。しかし、Ｓタンクのオリジナルは見た目が異なる。特徴的な８本スポークに変装させるべく、型紙を作図する。

　またフリーハンドで形状を作図してみたが、どうにも決まらない。

　そのうち、真上から写真を撮って Fusion 360 のキャンパスとして下絵にしてしまえば良いことに気づいた。
　やってみると形状は当然に一発で決まったものの、問題は縮尺である。

　試しに切り出したものは、現物に比べて少し大きい。実際には水平になることを差し引いても、大きい。

　そこで、上下で２ミリ弱小さくなるよう、キャンパスのスケールを変更。

　今度は、無事に良い感じの大きさで切り出された。

　もちろん、形状は問題無しだ。

　これで断面の形状は決まったが、両端に２枚。中間の構造支持用に２枚。合計４枚の使用を想定している。

　桟として外径４．１ミリのステンレスパイプを使う想定で、パイプ用の穴を右上に設ける。
　更に、中央は肉抜きする。
　これが、中間の２枚である。

　両端の２枚のうち、排気管が無い側は無修正で使う。

　排気管がある側は、装甲板２枚をまたぐので先端形状を修正する。
　排気管を取り付ける部分に穴を開けたりはしない。防水優先だ。

　この段階で、いつもの「かねよし」にステンレス板の切り出しを外注。

　その間に、残存ディテールの製作を進める。黒いプラスチック板で仮設してある部分は無理だが、それ以外で穴が目立つ部分が対象だ。
　左舷の菱形の穴に、これも良く分からない構造物を作らねばならない。