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2023年3月31日(金) 21:24
まず最優先なのは、液晶ディスプレイを表示させること。これが出来なければ、何もできない。ところが、I2C 関係のコンパイルが通らない。既にハードウェアI2Cは、dsPIC での動作実績がある。そこで、動作しているプロジェクトを確認すると、機種別ライブラリーではなく汎用ライブラリーを選択していた。
同様に汎用ライブラリーを選択すると、コンパイルが通るように・・・ならない。意味不明にエラーが出て、コンパイルできない。コンパイルできなければ、試験用プログラムも実行できない。何だか、勝手にMCCのバージョンが上がって、勝手に上がったバージョンで話が進んでいるように感じる。
何をどうやってもエラーが解決できず、仕方なくプロジェクトを作り直すことにした。それも、まずはSDカードやFATファイルシステムを無視し、液晶ディスプレイ表示だけを目指してみる。MCCが勝手にバージョンアップした疑惑があるので、まずそんな基本から成功させてみるべきだ。
MCCだけ設定し、Generate する。出来上がったプロジェクトをそのままコンパイルすると、さすがに成功した。だが、ハードウェアI2Cを使うための自作プログラムを噛ませると、コンパイルが通らなくなった。動作実績があるのに。
やはり、MCCのバージョンアップが怪しい。動いている古いプロジェクトをコピーしてそれを改造するか、それともソフトウェアI2Cを使うか、である。古いプロジェクトをコピーする場合、メモリ容量まで含めて機種が完全一致していないと流用できないのが難点である。大容量タイプだと、送信機のものが流用可能だ。
一方で、MCCのバージョンが古い場合、SDカードやFATファイルシステムなど新しいプラグインが使えるかどうかという問題がある。
written by higashino [加速度センサー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
2023年3月30日(木) 21:54
キヤノンが EOS-R5 の大規模ファームアップデートで、IBIS を活用したピクセルシフトを実現するかもしれないと噂になっていたが、予想より早く実装された。残念ながら EOS-R5Cは IBIS を搭載していないので関係がない。
しかしこれで EOS-R5 mkII にピクセルシフトが搭載されることも確実になった。
現在、EOS R5/R5C に DUAL FISHEYE を組み合わせた場合の分解能は、約20PPD である。
これは、ステッチ時の解像度が片目あたり約3684ドットと公式に発表されていて、自作ステッチソフトでもその値を採用している。180度で3684ピクセルだから、1度あたり20ピクセル強となる。
肉眼は約60PPD とされているので、肉眼の3分の1の解像度しかないのだ。
搭載された IBIS ハイレゾは3×3なので、分解能が3倍になる。つまり、ほぼ肉眼と同等の解像度が実現される!
少なくとも静止画に関する限り、肉眼なみ分解能での VR180 3D 記録が遂に実現しそうなのだ。
通常ピクセルシフトでは色情報も収集するので、実解像度が記録解像度に劣るというベイヤーセンサーの欠点も目立たなくなる。これはキヤノン、本気でVRニーズを取りに来たな!
そう感じるファームアップだ。後継機で手持ちも可能になれば、大阪万博は肉眼解像度の VR180 3D で撮りまくれるかも・・・
だが、ここまで書いて重要な問題に気付いた。肉眼に追い付くのはあくまで記録解像度であり、レンズの性能は追い付くのだろうか?
DUAL FISHEYE のレンズとしての画質はLを名乗るのにふさわしいと評価しているものの、最高にカリカリの描写をするレンズではない。
もっと客観的に、理論から考えてみよう。
望遠鏡などでは、分解能は2点を見分ける最小の角度で定義する。60PPD の記録ならぬ実解像度を得たければ、1度の60分の1すなわち60秒角を見分けねばならない。
天体望遠鏡のカタログスペックでは、分解能は(116÷口径ミリ)秒角で記載されている。例えば、口径200ミリならば 0.58 秒だ。
分解能 60 秒以下を実現する場合、口径が1.93ミリより大きくなければならない。
DUSL FISHEYE は焦点距離が5.2ミリなので、口径1.93ミリ以上を確保するにはF値が2.7未満でなければならない。現実の DUAL FISHEYE はF値が2.8〜16なので、足りていない!
とは言え、F2.8 で撮影すれば「ほぼ足りている」とは言える。ピクセルシフトでは色情報も揃うことを考えれば、現在入手できる実写VR撮影機器で唯一、肉眼並の分解能で記録可能なものとなりそうだ。その場合、絞りは必ず開放にすること。
どうせ三脚に据えて静止画でしか実現できないのであれば、スライダー上でカメラを左右に移動させて2回撮りできる状況下に限り、DUAL ではない通常の円周魚眼で撮影した方が画質は上がるだろう。ただ残念なことに、いま RF マウントの円周魚眼は発売されていない。
この理論限界があるため、コンデジタイプのVR撮影機器で肉眼並の分解能を得るのは困難である。
よくある1/2インチセンサーの場合、円周魚眼レンズの焦点距離は1.5ミリぐらいしかない。これで口径を1.93ミリより大きくしようとすれば、F値が1よりかなり小さくなる。通常のレンズではなく円周魚眼レンズの場合、そこまでF値を小さくすることは困難だ。コンデジタイプでも豪華版なら1インチセンサーを積んでいるが、それでもかなりキツい。
written by higashino [Virtual Reality] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
2023年3月29日(水) 21:14
エネループ4本をセットし、電源を入れる。出力電圧を測定すると・・・15Vも出ている!
これは、5V出力タイプと15V出力タイプを間違えたか?
しかし、確かに MAU102 がセットされている。
DC-DC コンバーターの仕様を確認するが、MAU102 は間違いなく5V出力タイプである。15Vなんてことはない。
もしかするとこれ、無負荷だと出力電圧が上がる奴か!?
容量200ミリアンペアだが、その10%は負荷を掛けておかねばならないかもしれない。
そこで、電源ランプを兼ねて出力側にLEDを取り付ける。電流制限抵抗が200Ωなので、スペック上は11〜16ミリアンペアを消費するはずだ。
必要最低限の負荷20ミリアンペアには少ないが、これで出力電圧を確認すると5.5V弱まで低下している。これなら、dsPIC をセットして問題なく動くはずだ。
written by higashino [加速度センサー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
2023年3月28日(火) 22:03
まずは、電源が悩ましい。
dsPIC に液晶ディスプレイに加速度センサーに、SDカードの書き込み。そうなると、5V出力でそれなりの電流を取れる DC-DC コンバーターが面倒だ。エネループ2本など少ない本数のバッテリーで5Vを作るのに適した秋月の製品は、100ミリアンペアまでしか取り出せない。それでは、容量に不安がある。
となるとどうしても、エネループは4本必要になるのだ。
取り敢えず、200ミリアンペアまで取り出せる MAU102 を使うことにする。
配線を進める途中で、ピンアサインを誤っていたことに気づく。
プログラミングで重要な2つのピンは、こっちの配置にしておかないと実装し難い。
取り違えて設定すると、配線パターンの引き回しが無用に面倒になる。
液晶ディスプレイは、汎用で使いまわしている奴がセットできるコネクターを用意。
I2Cのプルアップ抵抗も、取り付けておく。
I2Cはおおむね3ミリアンペアに抑える必要があるので、5V系では1.8KΩを良く使っている。抵抗値を小さくすると消費電流が増えるが、大きくすると通信波形がナマる。ここがI2Cの大きな欠点だ。
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2023年3月27日(月) 22:02
FATファイルシステムと、SDカードのSPIアクセスについて、MCCに出現させることはできた。しかし、動作させられるかどうかは未知数だ。
試験基板に必要なI/O機能。
・SDカードへのアクセス(SPI)
・液晶ディスプレイ表示(I2C)
・加速度センサーとの接続(UART)
モーションセンサーを作る場合は、これらをフル実装したい。
しかし、Sタンクへ搭載する場合は加速度センサーだけで良い。この場合、実装済み dsPIC の空きピンを使いたいので、UARTもその前提で割り当てる。
ただし、試験基板に搭載する dsPIC は、FATライブラリーが巨大なので大容量メモリー機種である。
MCCは、同じ機種でもメモリー容量が異なると設定ファイルを流用できないのが痛い。メモリー容量違いは、機種設定を変更するだけで既存設定そのまま引き継げるようにして欲しいものだ。
遺憾ながら、マイクロチップ社はMCCの融通が効かない。MCCは「あれば便利」なのではなく、「なければ論外」「あって当然」なのだが。
ひとまず、ピンアサインを済ませてみる。
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