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2008年1月28日(月) 17:13

ディレイを作る

 ガルボ制御のWAVファイルは、32KHz 44.1KHz 48KHz のいずれも使用可能だ。しかし今やメモリーカードの大容量化が驀進していて、映像ならともかく音声信号でデータ量を気にするのは馬鹿馬鹿しい。常時 48KHz 使用で問題無いと考える。
 この場合、ステレオとして片側の音声1データは 96KHz すなわち 10.42 μ秒で送られる。1ビットあたりだとその16分の1だと思っていたが、どうやらデータが送られているのは50%の時間に過ぎず、32分の1しか使っていない。つまり、0.325 μ秒程度だ。当初の予定通り、下位4ビットをまとめて1か0に揃えると、1.3 μ秒となる。

 WS信号の位相が想定より遅れていると思われること。また、初期の実験では不安定ながらも想定の動作が得られたこと。それを考えると、WSの遅延は 0.3 μ秒以下だと思われる。WSが遅延しているからといって位相を早めるのは難しい。DATA信号の方を遅延させるのが解決策だろう。具体的には 0.5〜1μ秒だけ遅延させれば、安定した取得が出来ると思われる。
 WAVの値そのものは別途 TDA1543 がデコードしてくれるのであり、今ここで問題になっているのはレーザーの ON/OFF を判断するための「1ビットの情報」をいかに受け取るかである。WAVのビット列がどんなに歪もうが、1ビットの送受信さえ確実に出来ればOKなのだ。

 そうなると、DATA遅延の方法としてコンデンサーを利用するのが有力だ。オペアンプとしてLMC662が遅いことを逆用し、遅延に使えないか?と思ったが数μ秒も遅延してしまう。LMC662は「あまりにも」遅過ぎるのだ。
 ところがコンデンサも、シミュレートしてみるとうまく行きそうにない。抵抗を介してコンデンサーを充放電させるシンプルな方式だと、適切な定数が見つからない。

 WAVファイルの下位4ビットが0であれば、上位12ビットが全部1であっても0が取得出来ねばならない。そのためには、0となっている 1.3 μ秒間に、コンデンサーの電圧が確実にLと認識されるところまで下がらねばならない。
 ところが一方ではH状態を 0.5 μ秒以上遅延させたい。そのためには、0となって放電が開始されても、最低 0.5 μ秒間は確実にHと認識されるだけの電圧をキープしていなければならない。
 更に、放電ペースが遅いと充電ペースも遅くなり、WAVの上位12ビットが全部0だった場合は下位4ビットの 1.3 μ秒間だけではコンデンサーの電圧が十分に上がらなかったりする。電圧が不足だと、放電が始まった際にHと認識されるだけの電圧をキープ可能な時間が短くなってしまう。

 さまざまな制約条件を考えると、何とか動作する定数を見つけたとしてもマージンは相当にギリギリであり、安定動作に確信が持てない。低速バッファである 4050B あたりを直列する方が良くないだろうか。

written by higashino [ガルバノメーター] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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