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2013年12月29日(日) 16:44
ヘアピンのダートを踏む場合、ガードビームに接触しないと脱出速度は速い。だが、タイムは遅い。この謎の現象は、ヘアピンを曲がり切るのに時間が掛かるせいだ。最後だけガードビームに接触させると、脱出速度は落ちるが急旋回が掛かり、ヘアピンを曲がり切るのに必要なフレーム数が減る。しかしガードビームとの接触が大き過ぎれば、減速ロスが上回ってタイムが悪くなる。
ベストな接触パターンは極めて繊細で、1フレーム単位の調整では合わせ切れない。ガードビーム接触前のアクセル瞬断タイミングを変えてみたり、ヘアピンに向かう前の直線運動中に重心移動フレームを挟んでみたりして、走行ラインを僅かにシフトさせてみる。すると、最適化後のタイムは変わらない。
ヘアピンに向かう際のライン取り、突入初期の左右ハンドル切り返し。そこまでの操作で成否が既に決まっている。1フレームという巨大な巨大な離散的パターンの1つが、たまたま最適な接触パターンに合致する。そのような奇跡が生じるかどうか?なのだ。
いやほんと、TASなんだから0.01フレーム単位で入力タイミングを処理してくれよと言いたくなる。
要は、かなり手前から作りなおし、全く異なるヘアピン突入ラインを試さないことにはタイムの煮詰まりは打破できない。
これがまた難物で、突入ラインをいじり過ぎると一点読みからダートかすめコーナーリングの走行ラインが直線的ではなくなる。微妙に走行距離が伸びれば、クイックターンで稼いだ内部変数2か3の差など消滅してしまう。
クイックターン前の最適化されていないTASは、確かに表示上は遅い。だがその遅さは1フレーム未満である。このズレがたまたま最適な接触パターンにヒットしていた可能性がある。いや、最適とは断言できないがクイックターン使った場合よりは確実に良いパターンを引いていたようだ。もはや、1フレーム未満のアドバンテージなど無かったも同然。
別ゲームのTASでも、ある閾値より下の最適化は最終的なフレーム数に影響を与えないという話を聞くことがある。ちまちました最適化のチリを積み上げるのは、途中に「門番」が存在しないこと前提だった。
動画視聴者にこれ最適化されていないという印象を与えるようなライン取りの甘さは問題である。だが、部分的最適化が全体の最適化にならない場合もある。
一点読み後のダート角からヘアピンまではかなりの距離があるが、初代 F-ZERO
のデジタルハンドルでは進行方向を微調整できない。だから、ヘアピン突入パターンを変更すると、その手前で直線的に走るのは難しくなる。折れ線走行ラインになる。
ここが頑張りどころ。
TAS製作で1周目の最適化が甘いと、2周目以降すべてゴミになる。
written by higashino [ゲーム] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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