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2006年5月16日(火) 18:26
まだ一度も使っていない手持ちミラーがある。YAG全反射の平面ミラーだ。試しに共立グリーンレーザーを通してパワーメーターで測定すると、透過率は90%をかなり上回る。95%以上あるかもしれない。となると、これをキャビティー内SHG対応の出力ミラーに流用出来そうだ★
光軸合わせが大変なので、中央に穴を開けたリアミラー台を作り直すことにした。手前を掛けるのだから、どうせなら本番にも流用可能な仕様にすべく気合いを入れる。
ミラー台は散々作って来たので結論だけを写真で。もはや説明は不要だと思うが・・・例によってシンプルな見た目から想像できない手間が掛かっている。
まずは本番仕様ということで、DPSSヘッドの採寸をやり直す。YAG棒のセンターまでは20.5ミリと考えて良さそうだ。また、DPSSヘッド台の幅は64ミリだが、両側に付いたアングルの間合いは65ミリでいいだろう。
右側のコの字アルミは厚さ3ミリで幅40ミリの品だが、これを長さ65ミリに切る。アングルの間にピタリとハマるようにするためだ。むしろ本番ではアングルの間隔を固定するために、写真のコの字アルミを使いたい。
調整するだけならネジは3カ所でいいが、振動を押さえ込むのに有利と思われるため4隅に用意した。
中央に無造作に開いた3ミリの穴は、慎重に位置を決めたものだ。ほぼ無調整でYAG棒の位置に合うようにしてある。
コの字アルミを正確に65ミリに切り出し、更にアングル間にピタリと収まるようヤスリ掛けで調整するのは大変だった。
材料買い出しの時間も含めれば、嫌になるほどコストが掛かっている。
左から調整用レーザーポインター、作りたてのリアミラー台、DPSSヘッド、出力ミラーの順である。
リアミラーがかなり後方に引いてあるが、実は最初からこの間合いを想定していた。熱レンズ効果でレーザーが拡散するのを押さえ込むには、ある程度間合いが欲しい。
発光体をレンズで集光する場合、集光し切れないときはどうする?
レンズを発光体から遠ざけるだろう。
逆に、思いがけず近い場所に焦点を結んだらレンズを発光体に近付けるだろう。
間合いを取るほど拡散光を押さえ込み易くなる。調整はシビアになるが、そのためにレーザーポインターがある。針穴を開けた白い紙をレーザーポインターの光に重ね、レンズで反射した光を受ける。それが穴に一致するようミラーの向きを調整すればいい。
今はYAG棒だが、恐らく今月中にはKGW棒が到着する。KGWは熱伝導が悪いため、熱レンズ効果も大きく出ると予想している。YAGの時よりもリアミラーを遠ざけねばならないかもしれない。もっとも、リアミラーの曲率を強くする手もある。YAG全反射ミラーは比較的入手し易い。KGWとYAGでは波長が違うが、3nmの差なら誘電多層膜の反射率は殆ど落ちないはず。
一方の出力ミラーは平面ミラーにしたい。CEO社の資料でも平面ミラーが想定されているが、波長変換のためにはレーザー光線が出来るだけ平行になっている方が望ましいのが第一の理由。
レーザーポインターの位置合わせが結構面倒臭いが、今のところ何とか我慢の範囲内である。それより、レーザーポインターとピンポールのコンビであれこれ調整していて重大な発見をした。
まず、DPSSヘッドが歪んでいる。じゃなくて向きが狂っている。DPSSヘッドはジャンクとは言えれっきとしたメーカー製品なので工作精度は非常に高い。だから両側のアングルと完全に平行になっているものと思い込んでいた。だが、アングルに開けたネジ穴が微妙にズレていれば意味がない。ほんの少しだが平行ではない。
本番用のレールはどうせ作り直すつもりだからいいが、この実験装置では発振効率が落ちるのは確定だ。
次に、やっぱりリアミラー台の穴は必要だということ。
これによって出力ミラーの向きが調整可能となるが、予想外に向きが狂っているものだと分かった。ミラーの向きはせいぜい2度くらいしか調整出来ない。しかし取り付け時に平気で5度以上ズレてたりするのだ。これではどんなに調整しても共振する訳がない。レーザー&ピンホールにより、ミラーが明後日の方向むいていないことを確認しておかねば、報われぬ労力を払う羽目になる。
written by higashino [レーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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