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2008年5月27日(火) 17:30
薄ディスク結晶の他はOCだけで、中間のSHGユニット系は外してある最高にシンプルな構成。これなら光軸調整もやり易いと思われるが、問題はOCが平面鏡ではないこと。 調整用のグリーンレーザーは大半がOCを透過し、数%が反射されるに過ぎない。しかし内側の凹面と外側の平面の2つの界面で反射されるため、反射光が2つになってしまう。レーザー砲のときはどっちがどっちか判別出来ずに苦労した。だが、今回は構成がシンプルなだけに大丈夫そうだ。
内側の凹面で反射されたビームは、7〜8センチ離れた場所に焦点を結ぶように集光され、光点がシャープになる。こっちが調整に使用したい方の反射光。 一方、背面の平面で反射するビームは凹面で2回屈折し拡散される。左図では大袈裟に描いているが、本体に比べると遙かにぼんやりするはずだ。そうなると、容易に区別可能だろう。実際、容易に区別可能であり、ピンホールを使って大雑把な調整はすぐに終了。
ところが、微調整で追い込もうとした段階で、いきなり手詰まりになった。
OCで反射したビームがスプリッターで更に反射し、取り出された光。それが分離出来ないのだ。OCから出て来るグリンレーザーは既にかなり暗くなっている。反射されるビームはこれより更に暗い。秋月グリーンレーザーから放出されてその半分が透過して来る直射ビームと混じると、完全に隠れてしまう。 SHGユニットの凸レンズ2枚を残しつつ調整した前回は、凸レンズによる集光の具合だったのか小さな光点が判別可能だった。ところが、今回はOC直前に紙片を抜き差ししてみてもスプリッターから出てきた光のパターンは全く変化しない。
些細な変化も無い。全く変わらない。 かと言ってビームを直接観察してもやはり変化など分からない。 これでは調整しようがない。
written by higashino [レーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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