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2009年1月6日(火) 17:25
モーターを駆動するためのHブリッジに関して調べていると、興味深いICが存在するのが分かった。東芝の
TLP250 という8本足の DIP で、フォトカプラによる完全絶縁機能とゲートドライバーが一体化している。
5V系のPICなどの I/O ピンに電流制限抵抗を入れて2番ピンと3番ピンに通電すると、内蔵LEDが輝いて内蔵スイッチが入る。自分が何度も
J186 と K1334 のペアを動かした代わりに、Tr1 と Tr2 が内蔵されていて、大容量FETとかIGBT
のゲートを強力に動かせる訳だ。
メリットとしては、PIC の駆動電位とモーターの駆動電位が完全独立になること。また、小さな2つのFET
を神経使って組み立てる作業も不用となる。楽になるだけでなく信頼性も向上するだろう。
逆に大変なデメリットとして、Vcc が10〜35V なのである。つまり、7.2V 系のラジコン戦車では、別途で昇圧電源を用意せねばならない。こうなると、5V
あたりから使える同種の IC が無いかどうか調査したくなる。もちろんそちらの調査は引き続いて行うが、別電源を用意するのもアリではある。35分の1の旧作ストームタイガーでは
4.8V 仕様だったが PIC の電源を安定化させる必要があって結局は別電源を作る羽目になった。また、この
IC は明らかにコンデンサー充電器の方でも使えそうなのだが、そっちはそっちで慎重に
6.6V に調整された別電源を用意していた。
ゲートドライバーは瞬間的な大電流は流れるが FET のスイッチング時だけなのでワット数は小さい。別電源と言ってもコンパクトに用意出来る。そうなると、むしろ積極的に別電源を用意することで
FET のスイッチング性能を上げる攻めの設計が考えられる。
Hブリッジに関して、低い電位差でゲートを操作出来る FET が秋月店頭から消えた大問題発生したばかりである。だが、TLP250
に高めの電位差を与えてゲート駆動させれば、ゲート駆動に 10V 程度を要する通常の
FET がHブリッジに使えるようになる。高性能の FET が選び放題となるし、入手も楽になる。そう考えると、別電源こそが正解のように思えて来る。
また、ラジコンバッテリーを2本直列してワット数を稼ぐタイプのコンデンサー充電器であれば、そのまま
TLP250 がフィットしそうだ。
Hブリッジ以上にコンデンサー充電器の改良に有効な雰囲気が漂うので、TLP250
あるいは類似品を入手し試験してみたい。
written by higashino [コイルガン戦車 1/24] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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