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2009年9月11日(金) 21:16
ゲート側に挟まった1KΩを外して配線をゲートに直結することで、PIC間との抵抗を2KΩから1KΩに減らしてみた。
残る1KΩは作りつけのエポキシ封鎖状態なので、容易にパス出来ない。もちろん抵抗の並列接続で抵抗値を減らせるが、要所をエポキシで固めまくっているためこれも難作業になる。
PICで直接ドライブ出来るのは20ミリアンペアが目安であり、抵抗は250Ωまでしか減らせない。マージンを考慮すれば、少なくとも330Ωは挟む必要がある。
1KΩは既にその3倍に過ぎず、更にゲート抵抗を減らす余地はそう大きくない。
まずは130V前後での放電。コンデンサー電圧は勘次第。危険な200Vよりはかなり低く、ある程度まともなデータが採れる程度には高くなければならない。黄色のゲート電位は変化が速くなり、青いサージ波形も立ち上がりが急になっている。
コンデンサーを2880V一杯まで充電してから、放電。IGBTは破壊されたが、破壊の瞬間はしっかり捉えることが出来た。波形の変化ははっきり違うほど派手になっている。
拡大してみると、想像通りだ。ゲート抵抗2KΩでは約220Vで破壊されていたが、1KΩに減らすと約250Vまで粘っている。サージ電圧が高速に上昇すれば、限界のジュール値が発生するまでの間により高い電圧まで駆け上がることが出来るわけだ。
だが、ゲート電荷の引き抜きが倍速になれば、250Vではなくもっと高い電圧まで耐えてくれるのではないかと期待していた。改善されることはされたが、予想より早く死んでいる。これでは、330Ωまで減らしても330Vには耐えられない気がする。
I2t に関してはデータシートに記載がなく、定格不明。実測で耐えた値は本来の定格にマージンが乗っているはずで、実測で耐えればそれでパーツが劣化しませんって話ではない。ワーストケースを考えると330V放電330V回生を考えねばならない。また、コイル電流も更に大きくなる可能性がある。
そう考えると、330Ωまで減らしたぐらいで何とかなるとは思えない。
残念だが、抵抗1本で簡単操作というローサイドの夢は捨てざるをえないようだ。トランジスターをかませて高速な電荷引き抜きやるべきだろう。
written by higashino [コイルガン戦車 1/24] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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