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2009年9月17日(木) 21:01
新品IGBTユニットを卸し、ゲート電荷引き抜き抵抗は100Ωの2並列で50Ωに設定してみた。まずは安全圏の150V以下で放電。これを見ると、dv/dt は400Vを超えているようだ。
そこで、片側の抵抗をカット。これでゲート引き抜き100Ωとなる。
遂に、dv/dt が400Vを切ってきた。コンデンサーの初期電圧はほぼ150Vと同様ながら、ゲート電位のオーバーシュートも減少している。
さあ、280Vフルチャージからの放電だ。IGBTは破壊されなかった! dv/dt はマイクロ秒速300Vあたりに収まっている。電圧は10V強だけオーバーシュートしているに過ぎず、これなら330V放電でも400V以下に収まるのは確実と思われる。
電流、電圧、di/dt、dv/dt、I2t と数々の破壊神をクリアして来た。すべてをクリアして280V放電からのターンオフに成功。だが、まだ厄介なものが残っている。見ての通り、黄色のゲート電位が派手なマイナスに落ち込んでいる。ゼロ点は上端から2目盛りになっており、150V放電でマイナス4.5Vあたり、280V放電ではマイナス6Vを遙かに下回っている。ゲート電位はプラスマイナス6Vが定格であり瞬間的には8Vまでが定格だ。280V放電では既にその限界まで下がっているように見える。
オシロ用のGNDは戦車の車体を一往復するぐらい引き回されているため、コイル通電で発生する電磁パルスで誘導電流が発生しGND電位が動いているのではないかと想像している。だが、本当に大幅な逆電位がゲートで発生している可能性も否定出来ない。
written by higashino [コイルガン戦車 1/24] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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