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2009年10月23日(金) 21:10
ゲート抵抗をビルトインしていない2ユニットのうち形状的に出来の良い方を動作チェック。
これもパスしたので、パーツをエポキシで固める。硬化後に再度動作確認を行った上で、在庫しておく。
第4段のハイサイドに使用予定。
第1段の方は光ゲートドライバーをエポキシで固める。
送光側は取り付け角度が確定していないのでテープで仮止めし、放電試験へ。
想定外にIGBTが壊れまくっているため、今後は1段ずつ順番に増設し、増設するたびに放電試験を行う予定だ。それで壊れたら改めて対策を考えその段だけ作り直し、壊れなければ次の段を組み立てる。
330Vフルチャージから放電するが、どこもおかしくない。
テスターでIGBTを確認。壊れていない。
散々試験したのだからいまさら第1段が壊れたら困るが、光ゲートドライバーが新造なので不安があった。とにかく第一歩は踏み出せたのだ。
改めてまとめておくと、コイルガン戦車ではメインコンデンサーやIGBTなど、キーパーツにはカメラのストロボ発光用の製品を使用している。これは、パルス大電流のスイッチングを行うという両者の性格が似ているからだ。そのため、ストロボ用を使用することで小形高性能を実現させ易い。
ところが、両者には大きな違いも存在する。その最大のものは回路のインダクタンスである。コイルガンは巨大なインダクタンスが存在しないと成立しない。だが、ストロボ発光回路は遙かにインダクタンスが小さい。このため、コイルガンに使用するとスイッチング時にストロボ用途では想定しなかったような大きな
I2t が生じる。
ストロボ用IGBTは大半のスペックにおいてコイルガン用途を容易に満たしてくれるが、I2t
に関してだけは弱い。もったいないけど I2t のためだけに冗長性を高めねばならないのだ。
I2t はコイル電流に影響されるが、回生型回路では回生先コンデンサーの電圧の影響が大きい。回生先の電圧が高いほど、ターンオフでより高電圧のサージを発生させないと回生用ダイオードが導通しなくなる。
そこで、回生先コンデンサーの電圧が最大の330Vで発射試験を行い、それで壊れないことを確認してから先に進む。実用時は回生先コンデンサーは必ず330Vより低い電圧になっているので I2t が小さくなり、マージンが確保される。
written by higashino [コイルガン戦車 1/24] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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