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2007年10月31日(水) 17:18

2つのタイプの試験

 多段式コイルの試験には、2通りある。
 1つはごくありきたりのパターンであり、多段コイルを構成する各コイルをそれぞれ単独で試験するものだ。3段式コイルであれば、3つのコイルを1つずつ順番に、単段コイルとして試験する。コイルガン本番で使うような大型コンデンサーにたっぷり電荷を蓄積し、サイリスター等で一気に通電する。それによってコイルが焼けたり断線したりせず火花も音も出さないかどうかを見る。
 電圧はもちろん重要だが、パルスながら大電流に耐えられるかどうかがメインである。

 試験装置は、これまで作ったようなコイルガンとほぼ同等のモノとなる。

 問題は、もう1つのパターンだ。
 あるコイルが、その両隣のコイルと絶縁されているかどうかを試験するものだ。今回コイルが尻尾を出したのは、このパターン。

 多段式であっても、ネットで公開されているものの大半はコイル間がかなり開いている。その場合、絶縁に問題無いのは自明でありこんな面倒は考えなくて良い。しかし自分が多段式で狙っているのは、複数コイルで合成磁場を構成することで磁場を滑らかに移動させ、効率を高くすることだ。コイル間をしっかり開けたのでは性能が低下する。
 性能と信頼性を両立させるためには、コイルが良品であるかどうかを適切に試験せねばあらない。

 話をややこしくしないために、あらかじめ前述の試験で各コイルそれぞれが断線等していないことを確認しておく。それぞれのコイルが単独では良品である場合、単純に両隣コイルとの間に電位差を作るだけで良い。
 ここで、電流は問わないことに注意。良品であれば全く電流は流れないし、少しでも電流が流れれば不良品。大事なのは電圧・・・電位差であり大電流を流す必要は無い。そう考えると、コイルガン的な大ジュール試験装置は対象コイルが不良だった場合に派手な爆発を起こしておっかないだけだ (^_^;)

 ストームタイガー主砲の試験では、2つのタイプの試験装置を共用した。しかし、コイル間絶縁試験に大型コンデンサーはオーバースペックである一方、サイリスターは不適切である。瞬間スイッチングには向いているが電流が流れない状態で連続でONにするのは機械スイッチの方が良い。高電圧を貯められるが容量は小さなコンデンサーを使うと、良品では通電しないから機械スイッチでも焼けず、不良でも機械スイッチの負担は小さい。電流制限抵抗を追加したって試験は成立するし。
 コンデンサー充電器などは共用するとしても、2つのタイプの試験で装置を別々に用意すべきだと思われる。

written by higashino [コイルガン戦車 1/35] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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