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2011年9月24日(土) 21:34

システム形態

 当初の皮算用だが、以前のレーザー砲計画と同様に水冷を利用した軽量化やろうと考えていた。
 水は熱容量が大きいため、加熱に時間が掛かる。そのため、冷却装置が性能不足でも、短時間なら連続動作可能である。連続照射したらその何倍かは休むという間歇運用を前提とすることで、冷却システムを小型に済ませられる。
 処理する熱が極めて大きい場合、水冷システムが重いことを考慮しても最終的に軽量化できる。

 ところがメーカー製ファイバーレーザーは、巨大ヒートシンクにパーツが内蔵された構造だった。
 中空で上下肉厚タイプの巨大ヒートシンク(一辺27センチ)があり、上の肉に励起用LDが収まっている。下の肉には共振器ファイバーが収まっているはずだ。
 これを水冷化しようにも、水冷システムの大きさと重量が単純に足し算されてしまうだけで無意味。
 少なくとも励起LDは独立したヒートシンクに取り付けられていると思っていた。そのヒートシンクを外して水冷化をと考えていたのだ。

 励起LDを完全空冷するためには、ヒートシンクだけで20キロぐらいあってもおかしくない。それを外して水冷化により大幅軽量化と皮算用・・・実際は、これ1段で6キロ弱。2段合わせて11.8キロだった。微妙すぎる。想像よりは軽いが、まるごと使うには重いという半端な状態。ヒートシンクを軽くし、一部を水冷に置換する工作も困難。
 1段6キロだけを使い、出力100ワットのレーザー銃。それも運用し易く、いい妥協し所に思える。だが、種火+増幅という構成だとすれば、恐らく片側だけでは共振器になってくれない。

 共振器を確認。主要な光ファイバーは楕円部分に巻かれているはずだ。

 光ファイバーを曲げると内部ストレスにより、光伝導の特質が変化する。ファイバーレーザーではその変化を積極的に応用してビーム品質を高めており、どんな形状どんなサイズに巻き付けるかも重要な設計ポイントなのだ。
 恐らくしっかり固めてあるだろうが、楕円部分のカバーを外して中を覗くのは遠慮した方が無難。もし悪影響を与えてしまったら、回復はまず無理。

 光ファイバーすべて髪の毛のように細く、125/105ミクロンタイプと思われる。細いだけに曲率半径3〜5センチまで許容されるはずで、コンパクトに巻き付けてコンパクトなレーザーにまとめられる。

 右下の空洞から、励起LD側と行き来可能。光ファイバーだけでなく数箇所のセンサー信号らしきものも接続されている。サーミスターかフォトダイオードだろう。
 黄色のファイバーがガイド光で、見た目の太さはほぼ同じ。昼間屋外で視認可能な出力のグリーンレーザーを接続できるとおいしい。それが無理でも、屋内でGをピンポイント照準するぐらいは赤色LDで十分だ。近距離では視差が大きくなるので、視差のない同軸レーザーの価値が大きい。
 一方で屋外遠距離なら、同軸ではないグリーンレーザーを別途装備でもそこそこ実用的。

 水冷化による軽量化を考えていたときも、運用はバッグパックで運搬はキャリーバッグと考えていた。
 バッグパック15キロに光ファイバー5メートル付きのレーザー銃本体5キロ以内で、システム20キロ以内に収める。重いことは重いがサイズはそうでかくないし、バッテリー動作は連続数分が限度。数分なら背負って動き回れないものではない。山歩きを想像すれば、楽勝だ。軽量化できなかった代償に、冷却能力が足りている。間歇動作させず電源が続く限り連続照射できるのだから、重さだけでなく戦闘力も大きくなっている。
 その場に置いても5メートル以内なら、軽量な銃部分だけ持って移動することで使い勝手も良い。

 波長1ミクロン帯で200ワットのビームがM2=1.03に絞り込めるということは、適切かつ穏当サイズのビームエキスパンダーにより有効射程100メートルも可能。大きさ重さに見合った性能は実現できるはず。

written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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