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2011年10月30日(日) 17:13
電解コンデンサー以外のコンデンサーを、あれこれ買い込んでみた。すべて0.1μFである。これらをオペアンプの出力に取り付け、ローパスフィルターとしての性能を比較してみようと考えたのだ。
すべてオシロで確認したが、残念な結果となった。どれを使っても、結果に有意な差は認められなかったのだ。普通に積層セラミックコンデンサーを使うのと、ほとんど変わらない。コンデンサーの種類に凝ったところで、こまかなノイズは除去できない。
同じような波形が延々並ぶだけなので、あえて結果は載せない。
これだけではつまらないので、もう1つ確認を思い立った。三端子レギュレーターはノイズを減らせるのだろうか?
プラスマイナス15Vを作ったあと、電源ノイズを減らすために三端子でプラスマイナス12Vにカットしている。実際どの程度の効果があるのか?
黄色のCH1は、DC-DC コンバーターで生成されたプラス15Vである。青いCH2が、それを三端子レギュレーターでプラス12Vにカットしたもの。
オシロの表示を両CHともACに切り替え、ノイズを拡大観察。何と、三端子を通った後の方がむしろ大きくなっている。少なくとも、ノイズ低減効果は皆無。波形が完全に揃っているので、三端子レギュレーターのノイズは入力側電源依存だと分かる。
時間軸を変えてみた。DC-CC コンバーターのノイズ幅は7〜8ミリボルトで、三端子を通ると10ミリボルトに拡大している。
良質の電源がある場合、DC-DC コンバーターを使うより三端子レギュレーターを使った方がノイズは減らせるだろう。しかし三端子レギュレーターは「ノイズの追加」が少ないのであって、「ノイズを減らす」ことはできない。DC-DC
コンバーターと三端子レギュレーターを両方使うと、両方のノイズが加算されてしまう。
これは盲点だった。確認して良かった。DC-DC コンバーター以外の方法で電源を作り出せるならそうするとして、どうしてもDC-DC コンバーターを使わざるを得ない場合は、じたばたせず放置プレイがベストということだ。三端子レギュレーターを通すのは余計なお世話だし、コンデンサーに凝ったところで自己満足以上の効果はない。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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