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2012年1月12日(木) 20:54

些細なようで重大

 主PICは普通に起動したり、しなかったり。しかし、副PICは常に普通に起動する。液晶画面に D/A 変換値とスイッチ状態を表示し、それらは主PICが動かない場合でも正常に動いている様子。つまり、主PICだけがおかしい。
 主PIC絡みの配線だけが一部不良かもしれないが、もっとありそうな話にすぐ気付いた。

 製作中の小箱には、コントロール BOX から電流が供給される。コントロール BOX のキースイッチを入れると、バッテリー電圧などをチェックしてパスした後に電流が供給される。ところが問題が1つあり、コントロール BOX に通電された一瞬だけ無条件に電流が供給されてしまうのだ。設計ミスといえばそれまでだが、コントロール BOX 内蔵のマザー PIC が動作を開始するまでのコンマ数秒は、周辺回路がコントロールできない。その隙に、通電してしまうようなのだ。
 コントロール BOX の回路製作は難航した。バッテリーのセル電圧を個別モニターしつつ待機電流も減らし、GNDは共通化して・・・と綱渡りの設計を強いられた。電源突入時の対策まで手が回らず、ソフト的に対策して済ませた。

 すなわち、小箱の主PICは電源が入ってから1秒間は何もしない。アイドルループを回すだけ。
 キースイッチを入れて即座にレーザーが発射できる必要性はない。リアル兵器ではないのだから、発射可能になるまで数秒待たねばならないとしても実用上は構わない。
 ところが、主PICの試験用プログラムにはアイドルループが入っていなかった。これが、不安定の原因となっている可能性がある。副PICでは不安定現象がないので、まずは同様にアイドルループを入れて確認するのが先だ。もし入れても不安定なままであれば、回路のハード側問題ということになる。

 最後に残った D/A コンバーターの不安定は、些細なようで実際は致命的な部分でもある。これは励起用LDへの供給電圧を決めるので、不安定になると励起制御が利かなくなる。ゴキブリレーザーが最後の最後で発振異常を起こしたが、D/A コンバーターも同じ LTC 2630だ。機嫌よく動作してくれるのだが、不安定になることがある。使い始めにはいい感じのICに思えたのだが、どうも信用し切れなくなっている。

written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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