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2012年3月27日(火) 21:26
増幅側のアクティブファイバーも念のため確認しようと発掘を続けると、種火側と異なったものが現れた。 楕円形の溝に茶色の充填剤は同じだが、6箇所に丸い金具がある。
金具は、単にハメ込まれていただけ。どうやら、光ファイバーをより確実に床側に押し付けるためのものらしい。 だがアクティブファイバー自体は種火側と同様、整然と巻かれずに適当に放り込まれてとぐろ巻いているだけだった。
ファイバーの切れ端は直径0.1ミリそこそこのガラス片だから、指先に刺さり易く相当な危険物。これは、ファイバー切断などでも必ず注意書きされている。
アクティブファイバーより外側は、種火ではFBGミラーらしきものがあった。同じ位置に、ガラス管がある。種火側は銀色の恐らくは特別に熱伝導の良いグリスが使われていたが、こっちは何も無し。 やはり、増幅部だろうとの判断は間違ってなかったようだ。
掘り出して、数十本に割れたアクティブファイバー。 1本ずつ長さを計測し合計すると、932センチになった。誤差と多数の破片を考慮すると、全長9メートル半か。もしかすると10メートルかもしれないが、8メートルという可能性はまずない。
明らかに、増幅ファイバーは種火ファイバーより長い。
単一共振器で200ワット狙うなら、やはり長さ10メートルで良さそう。
ところで、掘り出したアクティブファイバーは被覆が全く燃えていなかった。ファイバーヒューズが発生していたかどうかは、直径9ミクロンのコアが目視不可能で不明。仮にアクティブファイバーが健在なら、掘り出さずに丸ごと流用できたのでは? そう思えるが、現実には掘り出す前にファイバーの端たる2箇所を確認不可能。 発掘の絶望さは、経験しないと分からないと思う。流用は無理。アクティブファイバーの隣接ファイバーは各所で燃えており、掘らずに使うこともできない。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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