2012年6月19日(火) 20:47
コントロールBOX最後の機能をチェック。空冷ファン電源の出力である。
バッテリー電圧を調べ、ローバッテリーでなかった場合のみファン電源を供給する。キースイッチをONにした瞬間からファンが回転すればアウトである。
実際にファンを接続し、キースイッチを入れる。すると、ファンの羽根が一瞬ピクリと動く。だがそれだけで、回転開始は時間を置いてからになる。
大丈夫だ。
電源を入れた瞬間に一瞬だけ通電してしまうのは、デジタル制御システムの厄介な部分である。制御のためのCPUが動作を開始するまでには、0.1秒ぐらいの遅延がある。その間は、プログラムによる安全機構が働かない。
通電していない場合はシステムが安全側に振れるよう、ハード製作は配慮してある。スイッチ用のFETは、必ずゲートがプルダウン(あるいはプルアップ)されている。そういう類のことである。それでも電源突入時は鬼門で、どうにも抑制し切れない通電が発生している。
電流検出抵抗のオペアンプ増幅後の出力波形を確認。ノンリニアになってしまっているのは、ツェナダイオードの漏洩電流による電圧降下が疑われる。だから、可能ならツェナダイオードを除去してしまいたい。だが、それによってA/Dコンバーターに過大な電圧が加わっては困る。
通常時はそんなことが発生しないよう設計しているが、問題はキースイッチを入れた直後。制御不能な瞬間である。
オシロで確認すると、危惧されたような高電圧は発生していない。
70ミリ秒経過後に大きな変動が発生するが、やはり電圧はそう大きくない。じっくり調べたが、ツェナダイオードを必要としそうなパターンは発生していない。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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