2012年8月8日(水) 21:16
ダミー負荷上のFETの通電は、LEDで確認できるようになっている。
5Hzで点滅するのは、想定通り。しかし、50個のうち2〜3個しか点滅しなかった。それ以外は消えたまま。
PICのプログラムを確認し、すぐ気付いた。
出力電圧を設定するための D/Aコンバーターは12ビットである。それをうっかり16ビット設定していた。それっぽい値を出力したつもりでも、設定値の下位12ビットはゼロでしたというオチ。
最大値はFFFであって、FFFFではない。非常に錯覚し易いし、時間を置いてプログラムを扱うと極めて忘れ易い。将来致命的な罠にならないとも限らない。出力ルーチン内で、16ビットを12ビットにシフトさせてから出力することも検討した方が良いかもしれない。
人間が注意しなかったのが悪い、では事故は防げない。
人間はミスを繰り返すものであり、それでも問題なく動く。これでなければシステムの信頼性は上がらない。
ともあれこれで、想定通り20個ぐらいのLEDが点滅するようになった。
励起LDドライブの出力電圧を直接測定するため、取り付けたオシロのプローブ。
プログラム変更するかどうかは、悩ましい問題である。半端なビット数だけが有効という状況は極めて多く、それぞれがそのビット数を前提で動作している。一部のルーチンだけが便宜を払うと、相互関係の中で新たな錯覚が生まれる可能性がある。
ソフト作りにおけるミスは、どうにも防ぎ切れない。ミスしてもマズい方向に出力が行なわれないよう、配慮してやるしかない。面倒にして厄介。
出力電圧の変動は、ほぼ妥当になった。
ON時に120V前後まで、しっかり上がるようになった。
OFF時は、ダミー抵抗が84Vで急に抵抗値増大するから、こうなる。出力には大容量のコンデンサーが付いているため、電圧が下がらなくなる。
問題はシャント電位差で、想定から遙かに離れた無茶苦茶な波形だ。ダミー抵抗は、それなりに電圧変化に追随しているようには見える。しかし、相変わらずの膨大なノイズのため、意味ある情報をほとんど引き出せない。
正直なところ、ダミー抵抗を完成させるのが目的ではない。あくまで手段だ。一応ちゃんと動いたことがある励起LDドライバープログラムを、再試験するぐらいに考えておいた方が良いだろう。ダミー抵抗の完成度を高めることは可能だろうが、恐らくは安価で済まない。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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