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2012年10月10日(水) 21:04
最近、ネットゲーム中毒が社会問題になりかけている。
「将来に希望が持てない。現実の世界ではどんなに努力しても報われない。でも、ゲームの中では努力しただけ報われ、現実社会にはない達成感がある。」
これが典型的な患者の動機だろう。
しかし、ゲーム内で得たアイテムなどは仮想であり、現実には何の影響も与えない。金銭に換えるのは規制されている。
これに対し、ここで扱っている電子工作は、努力が現実世界の物体として報われる。ゲームの中でレーザー銃を獲得するのと、現実のレーザー銃を自らの手で作り上げるのと・・・それは比較するも馬鹿らしい差である。鯖に1つという超レアでも、それこそリアル世界に唯1つしかない自作品のレアさには及ぶべくもない。しかもサービス終了したら何も残らないって・・・
だから自分はネットゲームになど全くハマらない。危険な電子工作の快感に比べれば、ネットゲームなどゴミ以下である。
さて、光ファイバーの実装において最大の制約要因となるのが、曲げ半径である。石英ガラスだから、余り強く曲げると破損してしまう。そして破損の遙か前に、内部の光が全反射できず漏洩するようになる。
125ミクロン外径の標準的なファイバーだと、曲率半径は25ミリ以上とされている。ところが、IPGオリジナルでは一部明らかにそれよりキツく曲げてある部分があった。
自作版では、モード制御のために曲がりを利用するアクティブファイバーを例外とし、いかなる場合でも曲率半径を50ミリ以上とする。
ただ、それには壁面との距離を60ミリ確保すれば何とかなる。
壁面との間合いをギリギリまで詰めるとすると、かなり良い感じに2個のPCを左右に離すことも可能だ。
1個のPCからは、左右にシグナルファイバーが出ている。一方にはポンプファイバー。都合3系統の配線ならぬ融着を考えねばならない。2個のPCならば6系統にもなる。光ファイバーを急に曲げないように配慮すると、実装の自由度は大きくない。
更に、照準用同軸レーザーの設置も必要だ。このレーザーはDPSSグリーンでほぼ決定であり、数十ミリワットの光出力を得るにはそれなりの放熱を要する。既に2個のPCが熱源となっているので、配置可能な場所は熱的にも限られる。
空き地右寄りの台地。オリジナルではシリーズレギュレーター用FETが取り付けられていた場所が最適に思える。
ただ、とにかくDPSSグリーンは設置面積を取るので、現物を用意せねば位置を確定できない。
思いがけず、照準レーザーの準備が優先となりそうだ。最近の製作作業がマンネリ気味なので、ここらでレーザーそのものを扱うのも良いかもしれない。
照準レーザーも光ファイバー接続なので、融着作業の予行演習にもなるかもしれない。
オリジナルでは赤色LDが使用されていたが、それに接続されていた光ファイバーを途中で折ってしまうという失敗をやらかした。だが、影響を受けていない部分のパーツは案外貴重品である。数ミクロンしかないコアを融着によらず接続可能なコネクターを持っているし、LDを光ファイバーに導入する最も厄介な部分も一体化パーツになっている。
導入パーツがDPSSグリーンに流用できるとは限らないが、自前で導入に苦労する前に試す価値はある。
実のところ、出力が光ファイバーになっているグリーンレーザーは販売されている。恐らくは個人購入も可能だろう。ただ、割高だと予想される。
見た目はグリーンレーザーモジュールに尻尾が付いてるだけなので、中華モジュールや共立モジュールに毛の生えたような値段に思えてしまう。だが、そんなものでは全く収まらないはずだ。なぜなら、危険な輸入グリーンレーザーを楽しむような人種とは顧客層が全く異なるからである。
光ファイバー出力グリーンレーザーには、明らかにオモチャ系の用途はない。そんなものを使うのは実験室とか産業用であり、光源からして信頼性や品質が求められる。中華や共立とは桁違いのコストのはずだ。
だとすればまず、中華や共立に自分で尻尾を付けられないかどうか試すのは、当然だろう。駄目なら購入を考えれば良い。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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