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2012年11月7日(水) 22:10

大きな前進

 適切な照明とルーペがあれば、光ファイバーを適切な位置にセットするのは難しくないんじゃないか?

 そんな単純なことに気付き、融着接続機に実装するならどんなタイプが適しているかを確認しようとした。可動物が周辺に多いため、安直な設置は無理。改めて筐体を確認し、加熱部が目に入った。融着後の強化スリーブをくっつけるためのもので、熱収縮チューブを加熱するようなものだ。
 先日買った、安価なPTFEチューブを試してみたくなった。熱収縮タイプではないが、加熱するとどうなるだろうか?

 やってみると、少し柔らかく変形しただけ。端は若干収縮しているが胴体はほぼ変化無し。光ファイバーは固定されず、簡単に引き抜ける。
 要は、無意味。チューブは当初の予定通り、マスキングテープによる固定でいいだろう。
 ただ、シングルクラッドの励起LDファイバーは良いが、ダブルクラッドのファイバーは被覆も重要。埃の侵入を危惧すると、純正の強化スレーブを買った方が良いかもしれない。

 加熱は、筐体上面パネルのHEATボタンを押せば開始。もう一度押して解除するまでは、延々と加熱が続く。

 他にもいろいろボタンがあるので左側のをいじってたら、いろいろ面白そうなものが。
 湿度と温度と気圧を表示できるということは、それに応じてプラズマ放電のパラメーターを変化させているのだろう。プラズマ放電部分を自作し、高価な融着接続機を自作したい。そんな要望を見掛けることがあるが、やはり得策ではないのだろう。型遅れ中古のこの接続機並みのものでも、自作するのはほぼ不可能と思われる。

 被覆除去時の清掃用にキムワイプならぬレンズ清掃用の紙を購入。融着接続を行なっている動画は youtube に多数存在しており、清掃の参考になる。みんな簡単に済ませていることと、被覆除去作業を複数回行なうのはごく普通だということが判明した。
 ただ、肝心の光ファイバー位置合わせに関してはホルダーにセットしたまま簡単に済ませている。参考にならない。

 カメラレンズの場合、キムワイプは推奨されない。傷が付き易いということで。光ファイバーは通常のガラスより硬い石英だし、コーティングも施されていない。だから大丈夫かもしれないが、カメラレンズ用を使っても問題あるまい。
 繊維屑が発生し難いという性質の方が、重要。

 メニューを順番に試しているうちに、偶然に融着本番まで実行されてしまった。

 ただし、位置あわせは偶然に成功したが融着する気がなかったため、端面を準備しておかなかった。かくして接続不良状態に。
 コアが光学的に接続されていないが、物理的にはくっついている。軽く引っ張っても、切れない。
 石英ファイバーが物理的に融着されるのは初体験だったので、感動。コアの位置自体は合っているので、この融着接続機が壊れていないことがほぼ確認できた。

 これは大きな収穫である。頑張れば、自力で融着接続できそうだ。
 レーザー銃完成が、少し近付いた。

written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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