2015年7月23日(木) 21:54
光ファイバーの引き回し方を構想したメモは紛失してしまったが、写真だけは残っている。
分離筐体の間をどう結合するかの問題が絡むため、再度構想し直すには正確な構造を知っていなければならない。記憶の消えている現在、正確な構造を再確認しても間違えて認識する可能性がある。当時のメモが確認できるのであれば、それに従うのが安全だ。
相手を間違って融着した日には・・・いや考えたくない。
このメモの左上に青くLDに記入してあるのは、照準用の同軸レーザーである。主レーザーが通過する光ファイバーに、後方からグリーンレーザーを入射する。これにより、視差ゼロのレーザー照準器が実現する。ただし、レーザー銃が完成した後で実装を検討する。
というのも、光ファイバー出力のグリーンレーザー(光出力数十ミリワット)は、非常に高価なのだ。光ファイバー出力で無ければ数千円だが、光ファイバーだと2桁高くなる。こういうものは時間が経つほど安くなるから、慌てて買う必要はない。
グリーンレーザーを凶悪レーザーポインターとして使って遊びたいという需要の場合、光ファイバー出力というのはありえない。だから、製品としてのポリシーが全くの別物であり価格も桁違いになる。
68個の励起用LDは、2つの筐体に34個ずつ実装されている。
これが、2つ目の筐体の光ファイバー実体引き回し図。
ポンプコンバイナー2つの配置が、先の筐体と異なるのが分かるだろう。取り付け用ネジ穴は以前既に開けてあるため、穴を見ればどっちの筐体であるか判別できる。
外径125ミクロンの光ファイバーは、曲率半径を25ミリ以上にせねばならない。しかしそれは通信用であり、ハイパワーレーザーを通すなら50ミリは確保したい。実際に赤外線カメラで観察すると、それより曲率半径が大きくてもレーザーは漏洩する。
曲率半径が大きければ大きいほど、漏洩は減る。だから、そんな引き回しが可能となるようにパーツの実装を行わねばならない。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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