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2015年9月18日(金) 21:34
燃えた光ファイバーは、先端を少しカット。
そして4本とも、清掃→被覆除去→切断という融着作業仕様の手順を行なう。
被覆の先端に、除去し切れなかった被覆屑が残存しているが、理論上は問題ない。被覆屑の屈折率は被覆同様に小さいので、クラッドから光が漏洩する原因にならない。
実は、被覆除去部分にアルミホイルの小片を被せようとした。これは、放熱器製作に向けた実験で、被覆除去部分と放熱器の隙間にアルミホイルを詰めるという策を思い付いたからである。熱伝導グリスはまず確実に屈折率が大きいため、ダブルクラッドファイバーの被覆除去部分に付着すると、炎上するのは明白だ。
しかしアルミホイルの小片は恐ろしく扱い難く、先端に確実に被せるのは困難。更に、指紋と光ファイバーの相性は悪い。アルミホイルに指紋が付着し、それを生ファイバーに接触させるのは災いの元になる悪寒。アルミホイル小片はハンドリングが極悪なので、手袋などしたらとても扱えない。
いやいやそこはピンセットでしょ、という話もあるが、ひとまずアルミホイルは保留。
ビデオカメラの発見に成功。ヤフオクで調べると、1〜2万円で落札されている。貴重品ではあるものの出品は途切れておらず、仮にロストしても何とかなりそうだ。
ナイトショットにしなくても最近のビデオカメラより遥かに赤外線感度が高い。画面左端に、光ファイバーと励起光の照射先が見える。
実はこれ、出力最小である。2ワットとか3ワットしか出ていないはず。手をかざしても、僅かに暖かい程度。それなのに、漏洩光が明る過ぎる。光ファイバーや強化スリーブの、ありとあらゆる部分から漏洩光が輝いていて、それに埋もれて異常な漏洩位置があるかどうかなど分からない。
これは大変な誤算だった。
赤外線用に使っているこのビデオカメラは、LD最低出力&ナイトショット無効でさえ感度が高過ぎて、良く分からない。一方で最近のビデオカメラは、LD最高出力でも赤外線感度が低過ぎて、良く分からない。中間がない。
赤外線が明る過ぎてカメラが自動的に感度を落とすため、赤外線漏洩部分以外は暗く沈む。もちろんLD最低出力である。
旧式カメラのため映像をパソコンに持って来るのが大変な手間になる。だから液晶モニター直撮りで、雰囲気だけでも公開できるようにした。そのためピントまで何とかできる状態ではないのだが、実際に自分で使う時は手持ち状態でピントが合うようカメラを操作しているので、シャープや映像で観察できている。
強化スリープの1本1本も、実際にははっきり観察できている。
そして分かったのは、とにかくありとあらゆる場所が光っている。光ファイバーって、こんなに光が漏れるの?という感じである。だが考えてみれば、可視光用に漏洩光を愛でる用途で光ファイバーは多用されていたよな・・・
強化スリーブ部分は、ひときわ明るい。だが、問題になるほど明るいのかどうかが分からない。他より突出して明るいスリーブは無さそうだ。
そしてLD出力を最大にしても、光ファイバーは燃えなかった。ちょっと先端の清掃に気を配れば、大丈夫なんだな。
これは最近の普通のカメラで撮影した、出力最大での励起LD光。この程度にしか写らない。波長は、975ナノメートル。
照射先は、アナログパワーメーターの受光部である。結論として、200ワット強という計測値になった。300ワット前後が出ると期待されていたので、想定の7割しかない。
異常漏洩や異常過熱する部分が無さそうというのは朗報だが、励起LDの出力が低過ぎるのは大問題である。
このアナログパワーメーターが拡散の大きい半導体レーザーの測定を正確に出来るのかどうかは不明だが、仮にこの計測値が正しいとすれば最終的なレーザー出力は、せいぜい150ワットぐらいしか期待できない。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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