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2015年9月22日(火) 18:51
冷静に観察すると、強烈な赤外線を放出しているのは融着点の近辺だけである。
強烈に輝くと、それが光ファイバーの下流に伝わって輝くため、感度によっては光ファイバー全体が輝いているように見える。
さて、2分通電後の光出力は、全く変わっていないようだった。
更に扇風機空冷で長時間の通電を行なおうとしたが、風圧で光ファイバーが舞いそうなので対策を要する。透明プラスチック板で、フタを作る。単にフタするだけだと、内部が観察できず異常を見落とす可能性がある。透明である必要がある。
ポンプコンバイナーの出力部分から、強烈な赤外線が漏れている。床面のアルミで反射し、鏡像まで見えている。
PCはガラス細工によるアナログデバイスであり、漏洩ロスを減らすのは至難である。最大のロス要因として、止むを得ない。加熱が大きいのも想定内であり、触って危険を感じるようでなければOKだ。
扇風機の風速は、意外に出ない。
ヒートシンク筐体が26度から36度まで上昇するのに、2分ではなく3分を要する程度の効果しかなかった。
それでも更に3分間の通電を重ねたので、再度パワーメーターを持ち出す。
ここで大失敗を犯す。
測定には、20秒連続してパワーメーターのプローブを照射せねばならない。ところが、15秒あたりでプローブを光ファイバーの先端に接触させてしまったのだ。
励起LD光が統合後はNAが0.46と大きく拡散するので、ついプローブを接近させてしまう。
接触した瞬間、光ファイバーが導火線状態に燃えてしまった。
やはり導火線になる原因は、先日考察した通りのようだ。
半端な秒数しか照射できなかったが、それを考慮しても励起LD出力は恐らく変わっていないようだ、という計測値になった。
励起LDのパワーが7割に低下したかのような測定値が出たが、その後に5〜6分の最大出力を経てパワーはそこから落ちていないようだ。本来であれば更に動作試験したいが、ここで打ち切っても良いだろう。
少なくとも、励起LDが全滅に近い状態になっていてレーザー銃として成立しないような出力しか出ない、という確率は相当に低いと判断できる。となれば、正確な励起LD出力がどうであろうと、やるべきとこは変わらない。
このまま完成に向けた作業を行なうだけだ。
更に粘って動作試験を行なおうとすれば、燃えたファイバーはまだ切断し直さねばならない。手間と言うだけでなく、その度に光ファイバーが短くなる。これは、無視できないコストだ。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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