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2015年9月25日(金) 21:20

排熱処理基本パターン

 上端のPCに載せてあるアルミブロックに注目。ヒートシンク用である。

 8ミリ角棒を、長さ2センチ半ぐらいに切り出した。
 そこに、ノコギリで縦に切れ目を入れる。ノコギリの歯は厚さ0.7ミリ強だが、それを使用すると幅1ミリぐらいの切れ込みになる。0.8ミリのアルミパイプがハマるかという危惧は不要だった。むしろ、緩めなぐらいだ。

 アルミパイプに関しては、ヒートシンクを設置できる位置に持って来るのが難題。両側に光ファイバーを引きずっているので、簡単には位置決めできない。光ファイバーは融着やり直しで短くなるため、あらかじめ引き回し方を確定させておくことはできない。
 これが最大の問題であり、共振器筐体のアクティブファイバー放熱器の製作を難しくしている主犯でもある。

 更にこの筐体独自の問題として、赤くて太い電源配線。これはコネクターの位置を動かす必要から、とぐろを巻いている。しかし、筐体にフタをすると、このどぐろが押し下げられて一部の光ファイバーと干渉する。付近の光ファイバーが配線に挟み込まれて強く曲げられる危険性ありまくりで、最終的なファイバー引き回し位置を決めるのが恐ろしく厄介になっている。
 こんな苦労は、パッケージングを放棄すれば出現しない。パーツがごちゃごちゃ積み重ねられた装置は、実験室レベルというやつで実用にはならない。バッテリー動作が可能でも、屋外では運用できない。スマートにパッケージ化しようとすれば、本題と無関係な物理的問題に苦労させまくられる。

 このレーザー銃は、表向きは害虫駆除用なので、屋外運用できないのは困る。Gなら屋内に侵入した奴だけ撃退するのでも良いが、ハチの巣を焼き払うのは結構マジに期待していたりする。
 ジョークでも何でもなく、役所はレーザー銃を保有しておいても良いと思う。危険な外来スズメバチがニュースになっているが、巣を高所に作られて駆除に苦労することもあるらしい。レーザー銃なら、高所の巣を燃やすのも簡単だ。

 筐体の上端に、アルミ角棒を設置。

 ネジ止めしようとすれば、ネジ穴を開けねばならない。それは、光ファイバーが走る筐体では危険な作業である。そこで、熱伝導接着剤が便利だが、高価。ならばアラルダイトに銅粉を混ぜて自作すれば良いと考えた。
 ところが、銅粉が行方不明。もう何年も持ち出してないからなあ・・・爆弾に使用可能ということで、現在は銅粉が市販されていない。だから規制前に入手しておいた銅粉は貴重品であり、引っ越しでも捨てるはずはないのだが。

 そこで発想を転換。アルミ角棒の側面にアラルダイトを塗って接着。そして底面に熱伝導グリスを塗った。放熱と接着の分業だ。
 最後に、縦ミゾにアルミパイプをセットし完成。いや、この後は光ファイバーを無理なく引き回すという大作業が残っている。いやほんと、まさかと思うかもしれないが融着作業よりも光ファイバーの引き回しの方が面倒臭い。

written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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