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2015年10月16日(金) 21:20
長さ4センチほどのガラス管は、ジャンクから回収した。端が欠けているが、流用には問題ない。断面が、手書き図のようなコの字になっている。
ここに光ファイバーの融着部を放り込み、2ミリ角のアルミ棒を横倒しに押し込めば、強化スリーブ代わりになると考えた。
漏洩光を出力モニターとして利用するため、透明なガラスを使う。また、漏洩光で燃える可能性がある物質を使用しないことも重要。
しかし、2ミリ角のアルミ棒というのは売っていない。
そこで、2ミリ厚のL字アングルから切り出すことにした。なぜこのL字かと言うと、厚さが2ミリのアルミ素材の中で最も安かったからだ。
漏洩光がどの程度フォトダイオードに入射するかというのは、現物で試してみないと分からない。漏洩光が少な過ぎれば感度不足でS/Nが悪化し、多過ぎれば最大出力の前に飽和して出力が判定できなくなる。つまりは、感度不足の方がまだマシだ。
切り出したアルミ2ミリ角棒は、うまくガラス棒に光ファイバーが固定できるよう、ヤスリで削って形を調整する。これまでの作業で出た光ファイバーの切れ端を使用して、固定具合を確認。良い感じに調整できたところで、ジャンクのガラス棒ともども超音波洗浄。
最後にクリーニング液で清掃し、OCとデリバリーバイバーの融着部を収める。
両端をアラルダイトで固定。固化を待つ。
ここまでで、重要な注意点に気付いた。それは、外光だ。
光ファイバーの漏洩光を利用して出力モニターを行い、APC制御する。これが皮算用通りに機能するためには、余分な光が存在してはならない。工業用レーザー加工機においては、照射対象からの戻り光でフォトダイオードへの入射が増大し、APC制御が騙されて出力を落としてしまうことが問題になるようだ。
それに関してはソフトウェア的な対策も可能だと踏んでいるが、レーザー銃では更に厄介な問題がある。太陽だ。
プロアマ問わず、レーザー発振器を直射日光が当たる場所に置いている者はまず居ないのではなかろうか?
だが、レーザー銃は発振器に直射日光が当たることも想定内である。ここが、通常のレーザー加工機との決定的な違いだ。筐体内に外光が入り込むと、光ファイバーを伝って出力モニターPDに捉えられる可能性が高い。つまり、筐体は外光を完全に遮断するよう念入りに対策せねばならない。
レーザー銃に限らずバッテリー動作の携帯可能機器を自作している場合、光センサーは要注意となる。例えば、多段式コイルガンでは、プロジェクタイルの位置を光センサーで検出している作例が多い。しかも、銃のフレームに透明な素材が使われていたりする。果たして直射日光が当たっていても、正常に発射できるのだろうか?
太陽に向けてトリガーを引いても、正常に発射できるのだろうか?
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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