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2015年10月29日(木) 22:16

ケーシングチューブ

 共振器筐体には、ケーシングチューブを2本取り付ける。
 励起LD筐体が2つあり、それぞれから励起LD光を取り込むためである。ステンレスの蛇腹に防水シールが施されており、人間が踏んだぐらいでは潰れない。

 よって、写真では1本取り付けてあるが、実際は左右に1本ずつ取り付ける。
 取り付けるためには、筐体に6ミリの穴を開けねばならない。右側の穴は難なく開けられたが、左側が困ったことになっている。

 一番左側は筐体外壁が厚いため、取り付けできない。
 外壁が薄い部分で最も左側を狙ってまず4ミリ穴を開けようとしたら、位置が下に狂って使い物にならない。その少し右側に開けた穴は、まだ僅かに下過ぎてナットを差し込めない。
 筐体外壁は、サイズ的にドリルの加工台に固定するのが不可能なので、正確な加工が至難。
 また、取り付け部分の強度が重要なので、別パーツに固定してから筐体に取り付けるのは回避したい。

 どんなに強靭なチューブとはいえ、光ファイバーを筐体外に這わせるのは不安になることは確かである。筐体内部だけに光ファイバーを這わせれば、安心という点ではベスト。
 だが、異なる筐体間を結ぶ光ファイバーを筐体内部だけで引き回すと、いったん合体させた各筐体を分離させられなくなる。光ファイバーに冗長な巻きを用意しておいたとしても、ついうっかり切断してしまうリスクは高い。
 すなわち、メンテできなくなる。

 ファイバーレーザーは故障し難いが、いざトラブルが起きた時に処置無しになるのは困る。
 それに、自作の大きなメリットの1つは、自力で修理できることだ。他人は誰も修理してくれないとも言うが(汗)
 それに、PICのプログラムを書き換えるときは筐体を分離させねば作業できない。すなわち、筐体内部だけに収納すれば、PICの書き換えができなくなる。、

 いちいちソケットから外さなくてもプログラムを書き換えできるCPUもあるが、フラッシュメモリーには寿命がある。もし書き込み不良になったら、CPUごと交換せねばならない。そうすると、結局は筐体を安全に分離できる必要がある。

 ケーシングチューブは、長さ40センチ。これで筐体を安全に動かせる余地を確保し、メンテを可能にする。

 しかしまあ、穴開けは大変だが筐体の清掃も相当に頭が痛い。ジャンクだから仕方ない。30センチ角近い巨大ヒートシンクを新品で調達したら、かなりの金額になる。全部で4つだし。

written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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