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2016年1月10日(日) 20:15

本丸

 現在最大の懸念は、AFとPFの融着不良ではない。4箇所のうち3箇所は成功しているのだから、融着し直すだけだ。本丸は、別である。
 AFとPFの融着を行う前、赤色LD光はの部分からそれなりに強く放出されていた。

 AFとPFの融着が済んだところ、赤色LD光は異様に弱まっていた。↓の図におけるである。

 よって、AFもしくはAFとPFの融着部分において、大幅なロスが生じているのではないかと懸念された。AFとPFの融着部分に関しては、個別に融着直後に赤色LD光を透過させ、確認していた。その結果、いずれの融着部分も大きな減衰は無いと判断できていた。すなわち、AF自体に減衰要素があるのではないかと疑われた。
 AFは楕円状に22巻きしている。巻き付けが重なったりして、放熱アルミ板の圧迫によりAFが大きく変形したり断線直前の状態になっているのではないか?
 これは、共振器筐体を製作した当初から気になっていた。巻き損なったら、致命傷になる。

 今回光ファイバーが焼き切れたことにより、別の位置における赤色LD光の状態が確認可能となった。

 融着し直すためにAFとPFの端を取り出したところ。
 赤い→が、PFから放出されている赤色LD光。え?見えないって?
 そう、拡大写真でようやく確認できるほど、僅かである。

 緑の→は、融着相手となるAFの端である。楕円部分から1巻き、ほぐした。
 1回だけなら、ほぐさなくても再融着が可能に思えた。だが、いざAFの端を取り出すと、焼き切れた部分の直後も被覆が裂けていた。縦割りされた竹あるいは枝毛のような感じで、更に5センチ以上が使用不能。よって、1巻き犠牲にするしかなかった。

 僅かな漏洩光が確認できたのは、の部分である。2つ目のAFを通過する前から、極めて弱いことが確認できた。つまり、2つ目のAF(右側のAF)を通過することによる減衰は、それほど大きくない。1つ目のAF(左側のAF)を通過するときだけ大きく減衰している可能性は残る。しかし、融着不良が2つ目のAFだけで発生したことも考えると、その可能性は高くない。

 そこで浮上したのが、で囲んだ励起LD筐体2に不良が存在する可能性である。ここはAFが絡んでおらず、融着の難易度が低い。融着不良が発生するとは考え難い。しかし、今回の焼け切れが発生する前に、真っ先にポン!と派手な音と異臭を撒き散らせたのも、PF同士の自動調芯融着部分だった。

 現在までの挙動から判断すると、信じ難い場所に不良があると判断せざるを得ない。だがまずは、目先の焼き切れ部分を修理するのが先決だ。

written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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