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2016年1月18日(月) 21:08
AF以外が犯人である可能性は、まだゼロではない。しかし、相当にゼロに近付いている。
一方で過去の謎現象を省みると、AFのコア調芯が狂っている可能性ありまくりだ。
明らかな謎現象として、融着前のファイバー間合いを狭くしないと融着できないというものがあった。通常の間合いでプラズマ放電を行うと、なぜかコア同士がくっつかない。
これは、見た目は調芯できているが実際には左右のコアがズレていると仮定すれば、容易に納得できる。
間合いを思い切り詰めれば、ズレたコアがズレたまま何とかくっついて、切れ目は見えなくなる次第。
だが、断面が8角形であるせいで、コアがズレた位置に観測されている可能性は高い。融着点では断面円形の通常ファイバーと滑らかに融合し、レンズ効果も滑らかに変化。コアが正常にくっついているかのような映像が見える・・・かもしれない。
融着接続機は、光ファイバーを透過した光で観察している。透過光は光ファイバーがレンズの役割を果たして集光されている。これは最初は仮定だったが、ネット上の資料でも確認できた。
断面が8角形の場合、レンズとして焦点位置が変化しコアの見掛け上の太さが変わる。それは予想できたことだが、コアの位置がズレて見えるという最悪の現象も発生していたかもしれない。
こうなると調芯は、コアにだけ通した光の通過具合を観察して行うしかない。
1064nmの蛍光が、殆ど観察できなかったことだ。
これは、楕円に巻いた光ファイバーからは、外部に殆ど蛍光が漏洩しないからと判断した。後は、撮像素子の感度も低くなっている波長だし、と。
だが、励起LDを5A通電した場合、定格の8割以上の蛍光が発生しているはずだ。それは膨大であり、NA=0.08程度のコアに閉じ込められる蛍光だけでも相当な強さになるはずだ。
コアに閉じ込められた蛍光は、そのままPFを伝って外部に出て来るから、光ファイバーの側面漏洩光も充分に観察できるはず。
それが、側面漏洩光が皆無だった。
AFとPFの融着がコアずれしていて、AFコアで発生した蛍光がPFコアには伝わらなかった。これが最も合理的な説明だろう。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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