2020年6月7日(日) 20:39
ただし、話はそれほど単純ではない。
なぜなら、ダミーダイオードの回路図からは、どこが故障すれば短絡が発生するか不明なのだ。抵抗が破損して短絡する以外に、短絡が発生する可能性はない。
そして抵抗の大半を占める20ワットのセメント抵抗は、先日すべて新品に交換したばかりである。
だが、1つの可能性に気付いた。半固定抵抗100KΩを分圧抵抗として使用し、入力電圧を分圧。それをFETゲートに加えてFETをONにしている。
だが、こういう場合は安全のため、半固定抵抗に固定抵抗を直列。半固定抵抗がどの位置にあっても、分圧後の電圧が一定以上に上がらないようにするものだ。
しかしユニットが50個もあるため、パーツ代をケチって固定抵抗を直列していない。
半固定抵抗を不適切に回し過ぎた場合、FETゲートに耐圧を越える電圧が加わってしまうのだ。
そしてFETゲートが破損すると、大抵の場合ゲートとソースの間が短絡する。
何年も放置したダミーダイオードの調整方法など忘れていた訳で、半固定抵抗をどちらに回す方が安全か?など忘れていた。
ダミーダイオードに接続するレーザー電源の電圧範囲が変わったことで、半固定抵抗の再調整が必要になった。その初期において、安全位置が左右どちら回転側か分からず、不適切な方に一杯まで回転させてしまった記憶が、確かに存在する。
恐らく、幾つかのFETを壊してしまった可能性が高い。その後、半固定抵抗を中間位置に戻したものは、短絡にならない。しかし、FETゲートと入力電圧+側が短絡するような位置で放置されたままの半固定抵抗が残っていたら?
短絡する。
メインFETが短絡していなくても、一定電圧を越えてメインFETがONになれば、短絡する。
ダミーダイオードを検査し、ソースとゲートが短絡しているFETが存在しないかどうか調べるべきだ。
その結果、40番のFETが破損していると判明。それ以外には、壊れているFETは無かった。ソースとドレインの間は、短絡していても固定抵抗が直列に入っているため、短絡しない。
40番のFETと半固定抵抗を、取り除く。
これで両極間の抵抗は実測2KΩであり、100KΩが49並列状態であることを考えると計算は合っている。
新電源にダミーダイオードを接続し、通電。残念ながら、ノイズはそのままだった。DCコンバーターは激しく異音を発し、液晶ディスプレイはバグる。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
Generated by MySketch GE 1.4.1
Remodelling origin is MySketch 2.7.4