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2020年7月10日(金) 21:34
共振器の尾と、赤色LDの光ファイバーを融着する。
元は光コネクター接続だったが、後腐れなく融着する。
見慣れた、フォーカスエラー。光ファイバーをセットし直して解消する場合は、問題ない。
セットし直しただけでエラーは解消し、最後までエラー無く終了。
歪みも気泡も無く、縦筋すら確認できない。肉眼判定では最高レベルの仕上がりなのに、推定損失は非常に悪い。とうぜん、無視する。
このまま、融着成功だ。
可視光レーザーを光らせることができるようになったので、融着ロスを漏洩光として直接視認できるのも大きい。だからこそ、この段階で取り付けたのだ。
いつ、やらかしたんだ?
光ファイバーは、これがあるから恐ろしい。
幸いにして、致命傷ではない。融着し直すことが可能な長さは残っている。だが、せっかく良好な仕上がりとなった融着部分を、切り離さねばならない。
再融着は、一転して出来の悪い仕上がりとなった。一見して、歪んでいる。
推定損失も当然に悪いが、これが0.27dBでさっきのが0.25dBというのは、幾ら何でも差が小さ過ぎる。ほんと、推定損失値は役立たずだ。
いずれにしろ、若干の不安定を感じるので、融着の天王山を前に清掃し直すのが良さそうだ。
他の部分なら容赦なく融着やり直しだが、このまま完了とする。
まず、照準用LDは出力が小さいうえに本質ではないので、少々ロスが大きくても影響は小さい。次に、光ファイバーを折ってしまったことで一気に長さに余裕がなくなり、融着をやり直すリスクが大きくなっている。
筐体に基板をエポキシで接着し、光ファイバーを適切に引き回す。
これで、残る融着は2箇所だけだ。しかし、その2箇所が最高に難しい。というか、最高の仕上がりを要求される。だから、仕上がりの確認に赤色LD漏洩光も使えるようにしておきたかった。
2箇所とは、レーザー銃の最終出力に光ファイバーを継ぎ足して長くするのが1つ。もう1つは、そこにレーザーヘッドを接続する。
最終出力がシングルモードの光ファイバー1本に集約されているので、融着ロスはそのまま出力低下に直結する。また、ロスは大きな発熱になる。融着の出来が悪いと、出力を上げたときに融着部分が燃えるかもしれない。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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