2020年7月26日(日) 21:05
ビットずれを発見したり、あれこれ修正を加える。ようやく、ちゃんとAD変換値を取得できるようになった。
だが、マイコン内蔵AD変換を使用していたときと同様に、クロストークがあると気付いた。ボリュームを動かすと、温度センサーの値が変化するのだ。しかしおかしい。MAX186 は旧レーザー銃でも使用していて、そのときは温度センサーにクロストークの影響など無かった。安定して、期待通りの温度が取得できていた。
右が、新たに用意した温度センサー TMP36 で、左は旧レーザー銃で使用していた温度センサー LM35A である。
旧レーザー銃の方の基板には、パスコンだけでなく出力電圧安定用のコンデンサー(と電流制限抵抗)も実装されている。それは、LM35A のデーターシートを参考にした。取り合えず、新しい MAX186 に旧レーザー銃の温度センサー基板を取り付け、不具合原因の切り分けを行う。
すると、嘘のように取得値が安定した。
旧レーザー銃で見慣れた、安定した温度測定結果が得られている。
よって問題は、新たな温度センサーであると判明した。
ならば次は、新たな温度センサー基板に出力電圧安定用のコンデンサーを追加する?
いやもうこの際、旧センサーそのまま使ってしまおう。
旧センサーは0度以下を測定できない欠点があるが、オーバーヒート検出用なので問題にならない。そして、センサー自体の精度は旧の LM35A が圧倒的に上である。
LM35A は高性能温度センサーと称して昔は秋月で売っていたのだが、なぜか今は売っていない。実は、貴重な品になっていた。
旧基板に、新配線を継ぎ足す。これでも、問題なく MAX186 で安定して取得できる。
250という表示は出力が250ミリボルトという意味で、気温25度を示す。
ボリュームを回しても2ミリボルト以下の影響しかなく、クロストークは誤差の範囲内である。
ところが、しばらく動作確認していると、液晶画面の表示が少しずつ薄くなり、消えてしまった。え?バッテリー切れには早いよね?
コントロールBOXを確認すると、バッテリー電圧は充分に残っている。
電源を入れ直すと、正常に戻った。しかし、暫くするとまた液晶表示が緩やかに薄くなり消滅。放置すると表示が復活し、数秒後に薄くなり・・・を繰り返す。
dsPIC に異常な過熱などは見られないが、DCコンバーターが結構過熱している。出力短絡なら、こんなのんびりした現象では済まないはず。三端子レギュレーターも熱いので、過負荷じゃないか?
もともと制御系の電源容量に余裕は少なかった。それが MAX186 の追加で、遂に限界を越えてもおかしくない。どうやら、DCコンバーターを大容量のものに交換せねばならないようだ。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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