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2022年3月20日(日) 22:32
レーザー銃をレーザーカッターとして使用中、エラーブザーが鳴って照射が停止した。
ローバッテリーの場合は、段階を追ってブザーの鳴るパターンが変わる。それが、いきなり連続ブザーというのは異常。
そもそも、バッテリーはフル充電直後である。実際には、センサーエラーの方だった。
励起LDの通電がある程度増大しているのに、光出力モニターの取得値が低過ぎる!という次第。
このエラー内容をそのまま信じれば、通電したのにレーザーが出ていないぞ、となる。
エラーはレーザー発振が正常に行われてステンレス板を問題なく切断できている途中で、突然発生している。
つまり、エラー内容をそのまま信じれば、発振していたレーザーが突然停止したということになる。励起LDは多数存在するため、1つや2つが故障してもいきなりレーザー出力が消えたりしない。
つまり、電源が故障したか、光出力センサーが故障したか、ファイバーヒューズでも発生したか、である。
どれであっても深刻だが、実は他にも可能性がある。それは、ノイズなどで異常値が検出されたというもの。
設定した電流に対して、測定された光出力が明らかにおかしい。それをエラーとして検出する部分は、もともと多くのパターンをエラーとして検出するようにしていた。
ところが誤動作が余りにも多くてレーザー銃の使用に支障がありまくるため、1つを除いてすべてのエラー検出を廃止したという経緯がある。
原因究明のためレーザー制御プログラムを書き換えようと、発振器筐体を開ける。だが、dsPIC のプログラムピンには延長ケーブルが接続済みだった。手元の写真が古かったせいで、延長済みであることを忘れていた
プログラムのため筐体をわざわざ開ける面倒を避けるため、ちゃんとプログラム用端子を外部に取り出していたんだった。
そして調査の結果、最悪の可能性が最も高いと判明。すなわち、ファイバーヒューズで全損。
エラー検出しない場合、電源電流はMAXに張り付いて光出力はゼロのまま。エラーを無視したら、当然にそうなる。しかし、レーザーは発射されておらず、実際にも光出力はゼロ。それだけならまだしも、絶望的なことに照準用赤色レーザーも出て来なくなっている。
照準用赤色レーザーまで故障しているならまだマシで、故障していない場合は途中の光ファイバーが破損している証拠になってしまう。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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