2014年8月28日(木) 21:26
手元に届いた Death Adder 3500 の実物。バラす前に普通にマウスとして機能することを確認する。
単に接続するだけで問題なく認識される。ドライバーCDみたいなものは箱に入っていない。
ホイールやマークが無駄に青く光るのは、高級マウスならではの演出か。
マウスとしては大型で好きになれない。マイクロソフトマウスも、でかくてイマイチだったのを思い出す。ゲームではなく普通にパソコン使う分には、もっと小さい方がいい。マウスカーソルを動かしてみても、通常のマウスと異なる感覚はない。こいつは高級品だと感じさせてくれるものが何もない。
やはり高級マウスはFPSなどのゲームやらないと違いは分からないのだろう。つまり、一般人には不用のものだ。
普通にマウスとして使いたくなる誘惑が皆無なので、これ幸いとすぐに分解。シールおよび摩擦避けパーツを剥がすと、ネジにアクセスできる。3箇所を外すと、いとも簡単に2つになった。内部基板は実装密度が低く、しっかりコネクターが使用されている。
外部は高級だが、内部は自分が作るものと大差ない。
鎮座していたのは ADNS-3090 ではなく、PAN3509DH-TXWA だったのだ。
3090 が毎秒60インチ対応なのに、3509 は37インチ。
3090 が20G対応なのに、3509 は15Gまで。
3090 が 3500 DPI なのに、3509 は 1600 DPI である。
唯一勝っているのは、3090 が3.3V電源でPIC等での扱いが要注意なのに対し、5V電源であること。要するに、本来より低性能のセンサーを実装したパチモンだったのだ!
箱にはしっかりと 3500 DPI とか 3.5G と記載されている。この場合のGはスペックにある重力加速度ではなく、世代を意味する。
つまり、オリジナルの箱と筐体に、パチモンの基板を実装して販売されていたのである。
注文時に安いからと、「並行輸入品」としっかり書かれていたのを気にしなかった。要は、安っぽかったりサポートに問題があったりしても、センサーさえ取り出せば関係ないからと価格優先で購入した。そうしたら、肝心のセンサーがランクの低い別物だったというオチ。
基板からして、LEDのアノードに黒配線、カソードに赤配線がハンダ付けされるという逆使用。LEDの足を切らないままというのはまあいいとしても・・・
かくして、自分でも想像していなかったことだが、このページがゲーマーの方々に有用な情報を提供するハメになってしまった。外見からは全くの判別不可能。パチモンが混じっているので、並行輸入品は避けましょう。
まだまだ MADE IN CHINA の倫理は、こんな程度だ。
しかしおかげで、極めて厄介な事態に陥った。ADNS-3090 が搭載されている可能性が高いマウスは高級品で、おおむね5000円以上する。それが、実際に ADNS-3090 を積んでいるかどうかは博打なのだ。一つ前の ADNS-3080 はスペック上では劣るが、評判が高い。ではそっちを狙うかと言えば、搭載マウスはもはやほぼ流通していない。
中古やジャンクで入手するのは、博打に過ぎる。パチモンだと知って流されていても、クレームのつけようがない。そして新品よりもパチモンの確率が高いことは自明である。
written by higashino [マルチローター] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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