2011年5月27日(金) 21:40
先に重要機能を確認しておく。
このコンバーターは出力電圧を動的に変化される機能がある。14番ピンに入力電圧をそのまま加えると普通に動作する。入力電圧より低い電圧を加えると、その割合に応じて出力電圧が低下するのだ。
ということは、RC回路などを取り付ければ自由なレートでスロースタートとか可能なはずと皮算用していた。
14番ピンを利用せずにデフォルトのスロースタート機能だけでOKと判明したが、これで出力を操作することでSENSE電位をから動かせれば何かと便利である。
問題は、本来の定電圧電源としてではなくダイオードドライバーとして利用する場合にどう働くか分からない点。実験するしかない。
ラジコンバッテリーの入力を3.3KΩ2本で半分に分圧し、14番ピンに接続。結論から言って、動作は全く同じだった。0.7Vをキープするように働いて、ダイオードには同一の電流が流れた。つまり、定電流電源としては14番ピンの意味がない。入力電圧に直結し戻した。
これで6.5アンペア前後が流れるはずだ。
電源投入直後のシャント電位変化。十数ミリ秒でスムーズにスロースタートしている。何の問題も認められない。電流が増大したことでレーザーダイオードの順方向電圧は1.662Vに増加し、その分僅かにシャント電位が低下。ほぼ0.65Vになっている。
電流が増大しても、リップルは増大していない。どうやらレーザー戦車のレーザー電源は、こいつに換装で決まり★
旧電源の定電圧+電流制限抵抗という方式では、ダイオードの順方向電圧が変動するとそのままシャント電圧が変動した。それに対し、こいつは変動が30分の1しか影響しない。レーザーの光出力に対する影響も、ほぼ30分の1になる。
定電圧+電流制限抵抗という方式で光出力が3〜6割も変動するようなケースで、こいつは1〜2%しか変動しない。そう考えると威力が良く分かる。レーザー砲の計画で自作したPIC制御の定電流電源に比べても、PIC不用で立ち上がりが遙かに高速で安定性も上と、言うことなし。
かくして新兵器登場。ただし1つだけ弱点があり、たぶん並列運転出来ない。2個使用すればゴキブリレーザーを駆動出来るという単純な話ではない。
とはいえ30アンペアまで対応出来ると光出力20ワット品を駆動できるので、かなり利用範囲が広い。
written by higashino [レーザー戦車] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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