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2011年7月30日(土) 22:23

20アンペア

 幾つかの特徴が分かってきた。まずは、安定期に入ったら D/A 変換値は1度に1ずつ変化させるだけがベストということ。大きくズレた時は大きく変化させようなどとすると、リップル状態になる。あれこれ試したが、フィードバックループに起因するリップルを抑えるには、アルゴリズムをいじるより単純に急変禁止した方が効果的である。とにかく定常期のレーダーダイオードは、ミリ秒単位で見た場合に状態が殆ど変化しない。急激なフィードバックは不要であって、それが必要であるかのように見えるとすればすべてノイズとみなして無視すべきである。
 レーザーダイオードには独特の特徴があるので、汎用の定電流電源よりもそれ専用に調整した制御を行う自作電源の方が高性能になるかもしれない。

 改造ベースとして使用した DC-DC コンバーターは非常に優秀で、大きな負荷を軽々と振り回すことも分かって来た。つまり、反応が遅延しない。
 下手に過去の値を長々と参照すると、電源立ち上げ時に長周期のリップルが発生して安定まで余分な時間を要する。ほんのちょっとだけ過去を参照すれば十分だ。

 生電流測定値が所定の値を2回超えるまでは、毎回32カウントずつ出力電圧をアップ。超えたらカウントを1ずつしか変化させないモードへ移行。そのような制御を行ってみた。メジアンフィルターありとは言え、ノイズで異常値が出現する確率はゼロにならない。
 「所定の値」が低過ぎれば、超えていなくてもノイズで超えた扱いされてカウントがすぐ1制限に移行するかもしれない。すると、電流の上昇が遅くなってしまう。数秒以内には上昇し切るから、致命的ではないが。
 「所定の値」が高過ぎれば、超えているのに超えたとみなされず急上昇が続くかもしれない。すると、オーバーシュートが発生する。

 要するに、ターゲット電流の大きさに合わせて敷居値や敷居回数を適切に調整せねばならない。

 制御パラメータは同一のまま、ターゲット電流を約15Aから約20Aに引き上げてみた。
 急変抑止に移行する電流値はほぼ同一で、上昇がゆっくりになる期間が長く続いてから平衡に到達している。敷居値を一定にするのではなく、現在の電流値とターゲット電流値の差に応じて D/A 出力の変化量を変える制御が良さそうだ。

written by higashino [レーザー戦車] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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