2006年7月22日(土) 22:36
トリガー高電圧発生テストその1は、コンデンサーの巻き直しである。一次側電圧が不足している場合は明らかに効果的だが、一次側電圧が想定スペックを満たしている場合にも有効かどうかは分からない。
相手はマージン最小限の洗練された設計になっているはずの使い捨てカメラだ。
コンデンサーに巻かれた黄色い絶縁テープを剥がす。
綺麗に14回巻かれた一次コイルが姿を見せる。これを一度ほどいて巻き数を減らす。導線は細いがかなり強靭で、作業中に切れる不安は感じない。ただし当たり前だが絶縁被膜があるため、そのままでは短くなった途中にハンダ付けすることが出来ない。
2つ折りにした紙ヤスリの切れ端で被膜を剥がすのだが、完全に小学生の理科の実験を思い出す (^_^;)
巻き直した導線はすぐ緩むので、5分硬化のエポキシで固定してから端をハンダ付けする。テスラコイル系のサイトを見ると、コイルを綺麗に巻くのに苦労している。接着剤を使うと盛り上がってしまい2層目が綺麗に巻けないらしい。
確かにそうだろうと思われる。だが今回は1層しか巻かないので大丈夫。
手っ取り早く動作確認するため、半導体スイッチを使わずにスパークが正常に飛ぶことだけ確認。ところが、スパーク音はするのにスパークが見えない。
トリガートランスの手前側に垂れている導線に沿って、一次側コイル層を縦にスパークが走ってやがった!
このトランスの想定以上の高電圧が発生して絶縁が破れたか、紙ヤスリで被膜を剥がし過ぎたのが原因だろう。使い捨てカメラのトランスは非常に小さく作業し難いこともある。これ以上このアイデアは追及しない方が良かろう。
written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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