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2006年9月28日(木) 18:39
割り箸で櫓を組んで、小沢電気フラッシュをセット。最長の奴ではなく、以前使い捨てカメラの回路で発光テストやった時のものだ。
フラッシュ発光では大電流が流れるが、想像ほどとんでもないものではない。携帯カメラ内蔵フラッシュではピーク100Aに達しないようだし、フラッシュ発光用の専用サイリスターがピーク500AだったりIGBTが200Aだったり、とまあそのレベルである。
コイルガンと異なり、注入ジュールの4分の3はフラッシュ管から光と熱に変換されるため、それ以外の部分はジュール負荷が少なくなる。太さ1センチ程度の配線でも蒸発したりすることはないだろうと期待。
ただし、フラッシュ管は200ジュール注入で当然爆発の可能性がある。これより1センチ長いのを使うつもりだが、もしこれが爆発したりヒビが入るようなら、1センチ長くてもまっとうな耐久性は期待出来ない。
いわば、予備試験だ。
割り箸を凧糸で縛った縄文時代みたいな実験装置 (^_^;) にアルミ板のカバーを被せる。強烈な発光から目を守ると同時に、フラッシュ管が爆発した場合は破片を食い止める。フラッシュ管は綺麗に清掃してある。
コンデンサーバンクの充電に異様に時間が掛かる。
フラッシュ電解1個は計算上の0.6秒とほぼ同じ瞬時充電完了なのに、20個並列したら50秒も掛かっている。
チョッパー型直接出力充電は、出力ダイオードの特性で大変な性能差が生じる。同時に、充電相手のコンデンサーバンクの構造にも凄まじい影響を受けるようだ。
ただし、バッテリーは電圧の低いラジコン用の方を使っている。
最終的な銃を完成させる場合は、煩忙でもコンデンサー1つ1つ個別に充電配線せねばならないようだ。だがそうなると、コンデンサーの数を増やす有利さはない。
果たしてどうなるか?
充電完了したところで、トリガースイッチを押す。何も起きない。
もう一度押す。強烈な白い光ではなく、ぼんやりしたオレンジ色の光が上がった。いや、これどう見ても炎だろ!?(焦)
アルミカバーに反射している光が揺れている。
慌ててカバーを外すとフラッシュ管本体も割り箸も無傷で、トリガー電極が燃えていた。
一体何が起きたんだ?
最初に実験に使ってから何ヶ月も放置していたが、それだけが理由じゃないだろ。
これは、完全に想定外だった。
それにしても、パワエレって、いろいろなものが燃えるから面白い(違)
ちょっと待て・・・
SSY−1が発砲不能になった時、本来なら−側で散るトリガー火花が+側で散るようになった。これはキセノンフラッシュ管にヒビが入って通電不能になったためだと決めつけてしまっていた。
だが、分解してみると確かにフラッシュ管のガラスに欠陥があったものの、200ジュール注入で出来たとは断定出来ない。最初からあった傷の可能性もある。幾ら200ジュールでも、発生した光と熱のうち透明なガラスに吸収されるジュールはそう多くないはずだ。埃が付着していても、ガラスをガラス細工のように溶かすほどの熱になるものか?
こんな疑問はもちろん抱きつつも心の奥に押し込めていたが、ひょっとしてフラッシュ管ではなくダンボール銃側が悪いのではないか?
今回こんな燃え方したのは何故だ?このフラッシュ管は正常に発光することが以前確認されている。
PFNの100ジュール注入から直結200ジュール注入に放電がパワーアップされ、数発撃ったところでサージか何かでダンボール銃側の回路のどこかにトラブルが発生。それによってトリガー火花が+側で短絡するようになってしまい、SSY−1は発砲せず小沢電気フラッシュはトリガー電極が焼けた。そう考える方が合理的じゃないか?
ダンボール銃側の回路を点検する必要があるぞ。
written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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