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2009年12月16日(水) 21:28

タネ火から増幅器へ

 増幅器はコヒレント社の中古品。現行製品は水路が横に付いている。水冷パソコン用の水冷パーツが使える汎用コネクターを取り付ける改造済み。YAG棒を使用した場合にYAG出力50ワットと称しているが、内部の破損パーツを独自に置換したために励起LDの利用効率は落ちている。

 その分はYAGではなくYVO4の採用により補う。そもそもタネ火がYVO4を使ってるので揃えたいという面もある。だが、実は未だにこのタイプのユニットは Nd:YAG が主流であり、YVO4は使用されない。その理由は、後日説明したい。

 内蔵された励起LDの消費電力が450ワット。これに、定電流制御の税金と DC/DC コンバーターの変換効率というロスが加わるため、600ワットを切るのは相当に辛い。しかし量が多いだけに、このLDドライバーをいかに高効率に作るかが全体の消費電力を左右する。
 出来るだけ消費電力を減らし、可能ならバッテリーの系統も減らしたい。

 タネ火レーザーの太さが0.34ミリであるため、3ミリ以上に拡張するビームエキスパンダーは倍率10倍が欲しかった。しかし適当なモノがなく仕方なく8倍で妥協。
 タネ火は広がり角が4ミリラジアンほどあるので、1センチ進行するとビームが0.04ミリほど太くなる。だから、2センチも離してビームエキスパンダーに入射させれば何とかなる計算だ。

 ただし、共振器ほどではないにしろ光軸は正確に合わせねばならない。タネ火とビームエキスパンダーの光軸ズレも8倍に拡大されるので、ちょっと位置がズレただけで増幅器のYVO4を一部外れてしまうだろう。
 ビームエキスパンダー自体はかなり軽量なものの、保持機構と調整機構が重くては意味がない。軽くても固定力が弱ければアウト。いかに軽量で強靱な固定装置を製作するか?

 そこで考えたのがコレ。手書きは汚いが、描く速さではどんなツールにも勝る。時間無いんだから仕方ないだろうが(汗)

 タネ火から増幅器を経てLBOへと続くレーザー銃のメインパーツは、ほぼ一直線に並ぶ。それらはL字アングルを左右に並べた上に固定する予定である。幅は7〜8センチ。
 ステンレスで長さ6センチ強の板を3枚用意し、中央に調整用ネジ穴を開ける。そして正三角形に組み合わせたものを2セット作り、エクステンダーの前後2箇所を保持するのである。

 どうやって正三角形に組むかって?
 そりゃいつもやってる通り、板金ハンダ付けに決まってます。だぶんこれで剛性は問題無し。ただし、ネジが左右にブレないようネジ周りは適当な強化策を講じねばならないだろう。

written by higashino [パルスレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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