2016年8月11日(木) 20:07
お盆休み中に、また人工知能に関連して考えてみたい。
その間は、裏でTASのためのスクリプトを走らせっ放しにしている。手動作業が必要なTAS関連作業は、何かと多忙なので手を出し難い。
さて、またまた人工知能ネタとは、どういうことか。
宇宙開発ネタもそうだが、何か新しい思い付きがあれば記事を書きたくなる。宇宙開発でいえば、最近のキッカケは「知的生命体は人口爆発しない」という考え方だった。
今回の記事を書きたくなったのは、「知能はニューロンだけで成立する」という考えが浮かんだことがキッカケだ。
脳の神経細胞の構造を模倣したニューロネットワークは、古くから計算機の世界で活用されていた。家電製品がニューロとかファジーとかいう宣伝文句を使っていたのは、驚くほど昔である。
多層構造の神経細胞がネットワークを形成している脳の構造およびそれを模倣したニューロネットワークに関しては、余りに周知としてここではわざわざ説明を繰り返さない。
さて、電子回路として実装されたニューロネットワークは、昔からそれなりに有用だった。しかし、実現できることにも限界があり、長らく放置状態だった。だが、最近になって再び脚光を浴びるようになった。構造が多層になると効果的な学習ができなかったのが、効果的に学習させる手法が開発されたのである。これで従来は実用できなかった多層ネットワークが実用になり、そうすると従来は無理だったさまざまなことができるようになったのだ。
通常のプログラムが苦手な画像認識、あるいは直感と呼ばれるような何か。人間の脳が簡単に出来るのに、コンピュータープログラムでは実現困難なことが、ニューロネットワークで実現できるようになった。AlphaGo
などは、コンピュータープログラムが得意な局所的な先読みが苦手で、人間が得意とする対局感では人間を遥かに凌駕するという逆転現象まで生じている。
そこで、前述の話に戻る。
もしかすると、人間の知能のすべては、ニューロネットワークだけで実現可能なのではないか?
人間の知能のすべては、脳に存在する神経細胞だけで実現されているのではないか?
これには、自我や意識というものも含まれる。
すなわち、魂などというものは存在しない。すべては、脳に存在する神経細胞によって生み出されているのだ・・・と。
written by higashino [科学コラム] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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