2022年2月17日(木) 21:52
悩んだ末に、順番に実体化を進めることにする。
まずは、前部ガードである。浮航装置の上端だと思われるが、Sタンク実車については良く分からない部分が多い。標準装備でドーザーブレードあり、浮航装置あり、の変態仕様。類似の戦車は他に例がない。更に、模型もトランペッターしか出しておらず、資料が少ない。
最初に左側を作図し、ミラーで右側に反映させた。若干ズレているが、問題ない範囲である。下地に使った図面からして、少し歪んでるものな。かと言って、ベターな資料もない。
途中に切れ込みを入れてあるが、これは仮である。固定ネジの位置とどれだけズレているかを現物確認し、修正フィードバックする。この作図で切り出すのは本番のステンレス板ではなく、プラ板である。試作をプラ板で行ってから、最終的な図面を確定させステンレス板を切る。
ところが、いざ加工用データーを出力しようとして困った。ストック輪郭が、やたら広大なのだ。
初期位置がストック輪郭エリアの中央に固定されてしまうため、このままデーター化すると最初に大幅な座標移動が生じてしまう。それは位置合わせを困難にするばかりでなく、移動範囲がワークをはみ出してしまう。
切り出す範囲に合わせて初期位置を決めて欲しいのだが、適切な設定方法が分からない。
また、座標が妥当であっても出力データーは手作業で変更を要している。レーザー加工用のデーターが出力できないため、2Dミルとして出力し、それを書き換えている次第。
そこで、座標変換とレーザー化の両方を自動的に行うような、変換プログラムを作ることにした。もともとレーザー化をプログラムで自動化したかったが、プログラム作成の手間とそれによる効果を天秤して悩んでいた。今回「座標変換」という決定的な機能が必要となり、それは手動変換が大変過ぎるのでまとめて自動化を決断した。
written by higashino [Sタンク 1/16] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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