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2022年4月10日(日) 21:08

8K60p で VR180 3D

 それ以上に問題なのは、せっかく EOS R5C は 8K60p が可能なのに、VR180 3D の作成にはそれが使えないのだ。
 8K60p は、RAW 記録しかできない。mp4 では、8K30p までしか対応していないのだ。mp4 圧縮を行うにはCPUパワーが余分に必要で、EOS R5 系のCPUでは 8K60p の圧縮ができない。RAW なら処理が軽いので、可能ということ。そして、EOS VR Utility も、RAW は読めないのだ。
 それ以前に Digital Photo Professional でさえ RAW を読めないのは勘弁してくれと言いたくなる。

 しかし、DaVinci Resolve なら EOS R5C の RAW 動画ファイルが読める。社外品でしか読めない謎のファイル・・・

 読めたらグレーティングも出来るし、左右の映像を別々に出力することもできる。ただし、切り出し位置合わせは自力で行わねばならない。
 アバウトに位置合わせして mp4 で左右個別に出力。これを試しに、VR180 Creator に読ませてみる。「動画を切り替え」を選択し、左右それぞれの mp4 を放り込む。「インポート」ボタンを押して、カメラプロファイルに Z CAM K1 PRO(60fps) を選択。だが、視界が明らかにおかしい。狭くなっている。(30fps) の方を選ぶと、ほぼ正常に見える。
 エクスポートしようとすると警告が出るが、無視して実行する。

 すると、すんなり VR180 3D 形式で完成した。60fps もキープされている。Z CAM 以外の機材を拒否するような、意地悪なソフトではないようだ。
 左右の切り出し位置調整や画角調整は必要だが、ワークフローとしては EOS VR Utility 無しで可能だと証明された。これで 8K60p も2分オーバーも大丈夫だ。ようやく、EOS R5C が活きる。
 RAW の解像度は 8192×4320 だが、左右の魚眼映像はそれぞれ 4096×4096 で切り出す。これだと魚眼映像より僅かに広いので、正距円筒変換により周辺映像が消滅するのでは?と危惧。切り出すサイズを 3840×3840 でも試したところ、オキュラスによる視聴で明らかに画角が狭くなった。直線が、曲線に見えてしまう。

 VR180 Creator を使用する前提だと、4096×4096 の方が適切だと判明した。
 Z CAM K1 PRO の魚眼は画角220度であるのに対し、DUAL FISHEYE は画角190度である。その関係だろう。
 VR180 Creator は無圧縮を処理できず、mp4 にしておかねばならない。しかしこの点では EOS VR Utility も同様である。そうなると、8K60p のアドバンテージが大きい。

 正距円筒変換に VR180 Creator ではなく Aviutl とプラグインを使う手もある。この場合は、無圧縮が読めるので編集途中の劣化が防げる。しかし、データー量が増え過ぎて、長時間のVR動画は困難だ。

written by higashino [Virtual Reality] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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