2022年4月11日(月) 21:45
VR180 Creator を使用する場合、
・周辺部分がボカし処理になる。
・mp4 再圧縮劣化がある。
という欠点がある。周辺部がボケるのは仕様だが、再圧縮に関してはどこまで高画質なCODECを受け入れてくれるのか?という不明点がある。無圧縮は駄目だったが、mp4 の中でも 420 なのか 422 なのかは重要な問題だ。いや、444 とか果ては RGB な mp4 だって存在する。
最低画質である 420 は受け入れてくれるが、422 やそれ以上でエンコードした mp4 はどうなのか?
それを調査する必要がある。
次に、魚眼の正距円筒変換は Aviutl のプラグインを使う手も残っている。先日紹介したプラグインである。
Aviutl は8K編集しようとすれば落ちるが、7680×3840 ならばギリギリで耐えられることが判明した。プラグインは魚眼の画角を設定できるので、4096×4096 ではなく 3840×3840 で切り抜いても、歪まずに済ませられるはずだ。
ただし正距円筒変換で VR360 ではなく VR180 用を出力したい場合、画面を2:1にせねばならず出力サイズが 7680×3840 になってしまう。左右に黒ベタが付いてしまい、無駄にディスク容量を2倍消費する。左右を 1920 ドットずつクリッピングすれば良いが、Aviutl は 1024 ドットまでしかクリッピングできない。
これに関しては、自分でプラグインを書けば済む。1920 ドットずつのクリッピングは処理が単純で、すぐに作れる。
こうして無圧縮のまま正距円筒変換し、DaVinci Resolve で左右合体させる。工程は増えるが、より高画質なアウトプットを狙える。周辺部分が強制ボカしになることもなく、記録された情報をフル活用可能だ。比較的短い時間の映像作品の場合は、可能ならこっちの処理をしたい。
長くてディスク容量などキツい場合は、VR180 Creator で処理すれば良い。方法が2つあるなら、悪くない。
更に Aviutl 使用時はパラメーターの自由度が高いので、youtube アップロードした場合の閲覧最高画質を狙うための設定も調査したい。これは、馬鹿にできない重要な調査である。
というのも 8K60p RAW は巨大なので、マスターデーターを保存し続けるのは難しい。よほど重要な撮影を別にすれば、処理後のファイルを保存したい。そうなると、オキュラス内蔵鑑賞用は当然として、youtube アップロード用ファイルも保存しておきたくなる。どのようなパラメーターで作成したものを保存すれば良いか?それを決定しないと、ガンガン撮影するわけに行かない。未変換のマスターデーターが溜まり過ぎて、困ることになる。
まずは VR180 Creator の受け入れチェック、と思ったが問題は出力側の方だった。DaVinci Reasolve の mp4 出力は、420 にするか 422 にするかを選べなかった。強制的に 420 になってしまうようだ。そうすると、圧縮に H264 ではなく H265 を使ってみるぐらいしか、できることがない。
ほんとこういう部分で、Aviutl を知ってると不満溜まるんだよな。mp4 あるいは H264 限定でも、Aviutl の出力パラメーターは目が眩むほど多様なパラメーターを設定できる。
DaVinci Resolve から mp4 を H265 で出力したら、サイズが小さくなっただけで 420 のままだった。小さくなると言ってもエンコードに何倍も時間が掛かるので、ほぼ無意味。
結論として、VR180 Creator を使うワークフローでは品質をいじれる部分はほぼ皆無で、ワークフローが比較的簡単になるというメリットを享受したい場合だけ選択することになりそうだ。
written by higashino [Virtual Reality] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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