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2022年6月8日(水) 22:37

補正パラメーター自動計算

 補間をバイリニアからバイキュービックに変えたところ、劇的な効果があった。ジャギーは増えるが、EOS VR Utility だって同様だ。恐らく EOS VR Utility もバイキュービック使ってる。これで、仕上がりも EOS VR Utility と同等以上になった。速度的に大差ないので、バイキュービックとほぼ同じ仕上がりだが Lanczos 4 補間を使うことに決める。

 倍率色収差だが、破綻している部分がある。左下隅が、著しく流れている。オリジナルよりもむしろ、色収差が悪化してる。
 これを何とかしようとしたところ、派手な電柱の色収差と同時に消すパラメーターが見つからなくなった。矛盾してる。

 これは、倍率色収差の中心がレンズの中心から大きくズレていると考えないと解消できない。
 レンズ中心を仮定して試行錯誤を始めたものの、ふと気付いた。倍率色収差って、プログラムで自動的にパラメーターを調べられるんじゃね?

 手ぶれ補正を調査した時に、縦横のズレだけでなく回転ズレや拡大縮小も求めることができると判明している。フレーム間ではなく、GプレーンとRプレーンやBプレーンの間で拡大縮小を求めれば、それが倍率色収差の補正パラメーターになるはずだ。もちろん厳密な値を自動で求めるには精度の限界があるが、試してみよう。
 拡大率や拡大の中心を、推測することができる。

 GプレーンとRプレーンの間で推測させてみると、手動で試した範囲内の妥当な数値が出てきた。画像によってバラツキは大きいが、中心座標もソレっぽく出ている。更に、左右で中心座標がかなり違う。倍率は左右で似たような推測値が出ているので、想像通り左右のレンズで偏芯の具合が異るようだ。
 これは確かに、汎用の収差補正レンズデーターを持たせるのは困難かもしれない。

 ただし、最大公約数的なパラメーターにすると、例の派手な電柱色ズレは補正し切れない。酷い倍率色収差は映像が流れまくっているので、特徴点として検出できず推測計算に含まれていない可能性がある。
 計算結果はあくまで参考に留め、手動で追い込むべきだろう。

 GプレーンとBプレーンの間では、ほぼパラメーターが計算不能。倍率が1より大きくなったり小さくなったりし(しかも極めて1に近い)、中心座標も画面遥か外だったり(バラツキも大き過ぎ)。これは、最初から補正しない方がマシかもしれない。実際のところ、Bプレーンの拡大率を変えて画像の変化を見ても、何も変わっていないように感じる。Rプレーンに比べて、画質改善への寄与が非常に小さい。

written by higashino [Virtual Reality] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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